内容説明
“顧客志向”から“価値共創”へ。「与えるものとしてのサービス」を「共につくるものとしてのサービス」ととらえなおすことがビジネスに小さな革命をもたらす。
目次
1 「サービス」とはなにか?(サービスの新しい捉え方;価値共創としてのサービス)
2 「デザイン」とはなにか?(問題解決としてのデザイン;デザインモードの社会とビジネス)
3 「サービスデザイン」とはなにか?(サービスデザインの誕生;サービスデザインの実践)
4 「サービスデザイン」のこれから(新たな事業機会の発見;組織のサービスデザイン)
著者等紹介
武山政直[タケヤママサナオ]
慶應義塾大学経済学部教授。1965年、愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、同大学院、米国カリフォルニア大学大学院に進学してPh.D.取得。2003年より慶應義塾大学経済学部准教授、2008年より同教授として、都市生活者の空間行動やマーケティング、サービスデザインの研究教育に従事。特に近年はサービスデザインの手法開発をテーマとする産学共同研究や、その成果をビジネスの応用するコンサルティング活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUMAPON
3
サービスデザインの歴史・現状・展望を丁寧に、網羅的に、わかりやすく解説した、まさに教科書のような1冊。なんとなくわかったつもりになっていた自分の知識の曖昧さにも気づかされた。組織作りや公共政策など、ビジネスやマーケティング以外の分野にもサービスデザインが適用できるというのはこれまであまり意識してこなかったけれど、まさにいま世の中に起きていることだなと思う。この本自体、構成や紙面レイアウトや文章がとても読みやすくデザインされているのも模範的。基本に立ち戻るため、手元に置いて何度でも読み返したい。2022/10/02
yyhhyy
3
「教科書」とある通り学者の視点から、有形の財・無形のサービスと言う分類は、IKEA効果などユーザー側の参加の必要性や、デザイン思考アプローチの紹介などが並び、ロンドンオリンピックでの来場者満足度向上チームの例なども面白い。一方で、どう利益に貢献するのか?といったビジネス上の視点がないのでビジネスパーソン向けの本ではない。2021/03/07
mocyuto
1
サービスデザインとは単なるアートとしてのデザインではなく、ビジネスにどのようなインパクトがあるかを考えながら作るもの。UIUX的な話が多いが、Webサービスだけではない事例が多く載っており、問題解決の緒を見せてくれる。 また、最近では作ったものを提供するのではなく、顧客と一緒に作り上げていく思想が強い。 顧客と一緒に作り上げることで共感を得られ、ファンを作ることは重要だなぁ。2017/12/14
mikanno
0
サービスデザインとは何ぞやを知りたかったので、サービス、デザイン、サービスデザイン、とそれぞれの歴史や立ち位置の解説が良かった。2021/01/04
YuYu
0
すごく曖昧なサービスデザインという無形のものをここまで体系化できてることがとてもおもしろい。本を読むにサービスデザインの職能は超複合的で人間的な能力で本では語りきれてない事象もたくさんあると思う。2019/12/31
-
- 電子書籍
- 【無料試し読み版】辺境暮らしの大賢者 …