モラル・エコノミー―インセンティブか善き市民か

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  • サイズ A5判/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757123588
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

経済学と社会思想のパラダイムシフト本書の著者サミュエル・ボウルズは、進化社会科学に基づくミクロ経済学を発展させてきた、日本でも著名な世界的経済学者である。これまで日本ではラディカル・エコノミストとして紹介されることが多かったが、ボウルズの本質はむしろリベラル派である。本書には、近年の行動科学やミクロ経済学の研究をもとにアメリカ的なリベラリズムを発展させた、ボウルズの奥深い経済思想が鮮明に示されている。

序文
第1章 ホモ・エコノミクスに関する問題
第2章 悪党のための立法
第3章 道徳感情と物質的利害
第4章 情報としてのインセンティブ
第5章 リベラルな市民文化
第6章 立法者のジレンマ
第7章 アリストテレスの立法者の使命
補遺
原註

サミュエル・ボウルズ[サミュエルボウルズ]
1939年生まれ。サンタフェ研究所アーサー・シュピーゲル研究教授・行動科学プログラムディレクター。40年以上にわたり、ミクロ経済学のイノベーターとして研究・教育活動を行ってきた。ハーバード大学経済学博士。ハーバード大学准教授、マサチューセッツ大学教授、シエナ大学教授を経て現職。日本語訳されている著書として、教育の経済学へのネオ・マルクシアン・アプローチの適用を試みた『アメリカ資本主義と学校教育』(1976)、80年代の右派経済学に対抗する民主的代替政策を提起する『アメリカ衰退の経済学』(1983)(以上、ハーバート・ギンタスとの共著)、サンタフェ研究所での行動科学と複雑系の共同研究を通して、ワルラシアン・パラダイムに代替する「進化社会科学」という新しいパラダイムを構想した『制度と進化のミクロ経済学』(2004)、そして再びギンタスとの共著である『協力する種』(2011)などがある。

植村 博恭[ウエムラ ヒロヤス]
1956年生。横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。専攻は比較制度分析・マクロ経済分析。著書=Boyer,R., Uemura,H. and Isogai,A.(eds.) Diversity and Transformations of Asian Capitalisms, Routledge, 2012. 植村博恭・宇仁宏幸・磯谷明徳・山田鋭夫編『転換期のアジア資本主義』藤原書店など。訳書=ボウルズ『制度と進化のミクロ経済学』共訳、NTT出版、2013年など。

磯谷 明徳[イソガイ アキノリ]
1956年生。九州大学大学院経済学研究院教授。専攻は制度経済学・進化経済学。著書=Boyer,R., Uemura,H. and Isogai,A.(eds.) Diversity and Transformations of Asian Capitalisms, Routledge, 2012. 植村博恭・宇仁宏幸・磯谷明徳・山田鋭夫編『転換期のアジア資本主義』藤原書店など。訳書=ボウルズ『制度と進化のミクロ経済学』共訳、NTT出版、2013年など。

遠山 弘徳[トオヤマ ヒロノリ]
1959年生。静岡大学人文社会科学部教授。専攻は社会経済論。著書=『資本主義の多様性分析のために:制度と経済パフォーマンス』ナカニシヤ出版、2010年など。訳書=ボウルズ/ギンタス『平等主義の政治経済学:市場・国家・コミュニティのための新たなルール』大村書店、2002年など。

内容説明

インセンティブと「法」だけでは、繁栄は築けない。善き「徳」に導かれた人々が不可欠である。アリストテレス、マキャベリ、ヒュームといった思想史の系譜と、実証研究、ミクロ・モデルをふまえた、きわめてアクチュアルな経済思想を展開。リベラル経済学宣言!ボウルズの経済思想の到達点。

目次

第1章 ホモ・エコノミクスに関する問題
第2章 悪党のための立法
第3章 道徳感情と物質的利害
第4章 情報としてのインセンティブ
第5章 リベラルな市民文化
第6章 立法者のジレンマ
第7章 アリストテレスの立法者の使命

著者等紹介

ボウルズ,サミュエル[ボウルズ,サミュエル] [Bowles,Samuel]
1939年生まれ。サンタフェ研究所アーサー・シュピーゲル研究教授・行動科学プログラムディレクター。50年以上にわたり、ミクロ経済学のイノベーターとして研究・教育活動を行ってきた。ハーバード大学准教授、マサチューセッツ大学教授、シエナ大学教授を経て現職

植村博恭[ウエムラヒロヤス]
1956年生まれ。横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授(比較制度分析・マクロ経済分析)

磯谷明徳[イソガイアキノリ]
1956年生まれ。九州大学大学院経済学研究院教授(制度経済学・進化経済学)

遠山弘徳[トオヤマヒロノリ]
1959年生まれ。静岡大学人文社会科学部教授(社会経済論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

38
2016年初出。本当に問題なのは、市民がどのように相互作用するかということ。経済が働くのは、経済を作る人々の相互作用から生じる創発性(ⅴ頁)。マキャベリにとっての良い政府とは、秩序だった社会の創発性(14頁)。良い統治を支持するための社会規範の必要性は、福祉への従来より大きい挑戦を提起するにつれて増加しうる(33頁)。アダム・スミスが言うように、商人とは異なり、外交官は信頼できない(108頁)。市民文化は、市場やインセンティブそれ自身の拡張的な役割よりも、2017/09/15

Kentaro

24
ある託児所での事例だが、そこではある時から子どもを迎えに来るのが遅れた際に罰金が科されることになった。遅刻を減らすためである。しかし、罰金導入以降、親たちの遅刻が2倍に増えた。この事例は、遅刻に値段がついたことで先生たちに迷惑をかけまいとする親たちの倫理が堀り崩され、遅刻を買うことのできる商品のように見ることに導いたかのように見える。さらに別の研究では、見返りがなくても大人たちを夢中で手伝う2歳未満の子どもたちに、手伝いの見返りとしておもちゃを与えたところ、手伝いをする比率は40パーセント低下したという。2019/04/02

GASHOW

8
赤ちゃんは大人が苦労しているのを見かけると助けようとする。助けたくれたご褒美に何かをあげると。そのあとは何かがもらえないと助けようとしない。という事例が繰り返しでてくる。ボーナスや成果主義賃金というのがやる気をそぐという。あと遅刻の罰金がお金をつめば悪いことではないという習慣となって、制度をやめても遅刻は減らない。行動経済学に通じる内容ですね。2017/10/11

oasam

3
予想通りの内容で興味深く読みましたが、説明がわかりにくい部分がいくつかありました。同じような素材を用いた「予想どおりに不合理」のほうが面白かったです。2019/08/24

☆ツイテル☆

2
フライヤー2022/02/11

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