叢書《制度を考える》
コーポレーションの進化多様性―集合認知・ガバナンス・制度

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  • サイズ A5判/ページ数 278p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757122611
  • NDC分類 335.4
  • Cコード C3033

内容説明

会社はなぜ存在するのか。そして、どのようになっていくのか。オックスフォード大学クラレンドン講義に基づいた著者最新の研究成果が、企業理論の新たな地平を切り開く。

目次

第1章 序:コーポレーションとは何か
第2章 コーポレーションの集合認知・自己統治の多様なフレーム(アーキテクチャ的視点とガバナンス的視点の統合;認知的視点の導入の理由と方法;組織アーキテクチャの基本要素;コーポレーションの集合認知・ガバナンスの5つの基本様式;社会・組織間・組織レベルでの組織ゲームのフレーム)
第3章 コーポレーションがプレイする政治・社会関係ゲーム(経済学を超えて;社会ルールのヒューリスティクス;政治的ガバナンスとコーポレート・ガバナンスの制度的補完性;コーポレーションを埋め込む社会的交換)
第4章 社会ゲームのルールの進化(制度分析の論争点;共有認知フレームとしての社会ルール;さまざまな社会ルールの共進化)
第5章 会社経済のランドスケープの進化多様性(「失われた10年」のあいだに日本の会社には何がおきたのか;多様性に向かうグローバルな収斂か;総括:「歴史の終わり」はありえない)

著者等紹介

青木昌彦[アオキマサヒコ]
スタンフォード大学名誉教授・シニアーフェロー、東京財団特別上席研究員・仮想制度研究所(VCASI)主宰(2011年3月末まで)、京都大学名誉教授、中国精華大学客座教授。日本経済学会会長、エコノメトリック・ソサエティー・フェロー、理事、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)所長などを歴任。2008‐11年国際経済学会連合会長。日経・経済図書文化賞(1971年)。サイントリー学芸賞(1985年)。日本学士院賞(1990年)

谷口和弘[タニグチカズヒロ]
慶應義塾大学商学部教授。ケンブリッジ大学ジャッジ・ビシネススクール(イギリス)アカデミック・ビジター。南開大学国際商学院(中国)訪問研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

1
基礎知識が乏しい私にはかなり難しい本でしたが、最初から最後まで読みとおしました。ゲーム理論はわからなくても、「グローバルな会社経済のランドスケープは、国境を超えてアーキテクチャの諸変種を内部化する形で現在進化しつつある。」はグッとくる言葉でした。アフォリズム集の趣のある本書は、最後に「世界は不確実性に満ちており、株式会社が不確実性にどう対処しているか、われわれは完全には知りえない。しかし不確実性は、創造力の源泉でもある。・・われわれは歴史の終わりをまだ迎えてはいない・・、幸いないことに!」痺れる締めでした2011/06/30

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