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JR福知山線事故の本質―企業の社会的責任を科学から捉える

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757121966
  • NDC分類 686.7
  • Cコード C0030

出版社内容情報

事故は回避できた!科学者の分析と被害者が迫る、福知山線事故の根本原因。

内容説明

事故車両からの奇跡的な生還と、リハビリの日々の記録。被害者と科学者が迫る、終わらない事故の根本原因とは。

目次

序章 JR福知山線事故とは何だったのか
第1章 宮崎千通子の手記(悲劇のはじまり;ガレキの中で;生と死のはざま;生きるパワー;社会復帰をめざして;新しい希望)
第2章 どのように事故は起きたのか(事故調査報告書を読み解く;物理学的な考察;国枝正春博士の証言;JR西日本の非科学性)
第3章 社会から尊敬される会社になるために(JR西日本の被害者対応の非合理性;企業の社会的責任とは何か;チーフ・サイエンス・オフィサー(CSO)設置の必要性)
終章 JR西日本は生まれ変わるか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むっち

3
 JR西日本の社長の無罪が確定したばかりだが、この本読むとやっぱり科学的思考を欠いた企業の責任があいまいにされることと科学的思考の欠如は裏表の関係何だと感じるし、政治の世界でも科学的思考の欠如が無責任政治につながっていると思う。  この本を読むと事故当時集中した運転手に対する行き過ぎた「改善教育」に追い詰められた運転手の無理な運転が原因だったと思い込んでいたが、どの運転手でも起こり得た事故というのが、著者の結論であり問題はより深刻だ。2017/06/17

BATTARIA

1
最初に転覆してマンションに突っ込んだ2号車の乗客で、奇跡的に生還した宮崎千通子さんの手記は、読み切るのが本当に辛かった。私自身、背骨を折って入院42日間寝たきり18日間を経験しただけに、いつになったら立って歩けるんだという不安は…いや、日数が違い過ぎて比べ物にならない。彼女が直面した絶望感と、生きることへの想いと比べたら、企業の社会的責任なる言葉の、何と軽いことか。とはいえ、個人の人格と法人格の相克について、改めて企業人として考えねばならないと思う。2012/04/30

ヒトハバレイ

1
科学的に福知山線脱線事故の本質を解くと銘打っているものの、随所に鉄道工学特有の事象に対する著者の不見識が見受けられる。事故被害者の手記が本文ページの半数を超えており、客観的な視点という点でもいささか疑問を禁じ得ない。最終的にJR西日本のCSRにすら踏み込んでおり、脱線事故の本質を衝くにはかなり纏まりに欠けているという印象2012/06/28

Barrus

1
なるほど、私も事件の本質を見誤っていました。反省します。2012/05/23

おたきたお

0
本著の特徴(1)被害者の手記を前半に掲載している。「何が根本的な問題か?」という立ち位置に戻るには、主観的な追想手記は大変価値がある。(2)事故の本質は「科学的思考能力」の欠如と指摘している。事故調査委員会の調査で、事故現場のカーブ(制限70km/h)の転覆限界速度を、運転士の半数が正しい限界速度(106km/h)以上と認識していた。この認識はATM設置基準にも影響した。「正しい理論値(転覆限界)が算出されていない」「正しくない理論値すら現場で共有されていない」の2点が問題の本質であると結論づけている。2009/03/19

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