内容説明
かつてリーディング産業であった繊維産業がいまあえいでいる。これが日本産業の未来の姿なのか、再生の道はあるのか。多角的な分析によりその本質に鋭く迫る。
目次
総論 日本産業の先駆けか、例外か
1章 栄光と凋落と―日本の繊維産業の概要と小史
2章 国際環境の変化と日本の輸出入、海外進出
3章 小さすぎる規模、複雑すぎる構造―川上・川中の産業構造
4章 進む技術、迷走する戦略―川上・川中の技術と戦略
5章 内向きの構造、弱いつながり―アパレル産業の構造とつながり
6章 「逃げる」と「借りる」―アパレル産業の戦略と技術
7章 地域社会か、国際競争力か―揺れ動く繊維政策
著者等紹介
伊丹敬之[イタミヒロユキ]
1945年愛知県に生まれる。1967年一橋大学商学部卒業。1972年カーネギー・メロン大学経営大学院博士課程修了。1985年一橋大学商学部教授、現在に至る。著書に『新・経営戦略の論理』『ゼミナール経営学入門』(共著)『経営の未来を見誤るな』『日本型コーポレートガバナンス』(ともに日本経済新聞社刊)、『マネジメント・コントロールの理論』(岩波書店刊)、『日本の化学産業―なぜ世界に立ち遅れたのか』『日本の造船業―世界の王座をいつまで守れるか』『日本の銀行業―ほんとうに発展したのか』『日本のコンピュータ産業―なぜ伸び悩んでいるのか』『日本の鉄鋼業―なぜ、いまも世界一なのか』などの産業シリーズ(ともにNTT出版刊)、『人本主義企業―変わる経営・変わらぬ原理』『ポーランドからの手紙』(ともに筑摩書房刊)など多数
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