内容説明
ヒトらしい心は、いつ、どのように、そしてなぜ、生まれるのか?ことばを話す前のヒトの赤ちゃんは、心のどの面を他の霊長類と共有し、どの面を独自のものとして育んでいくのか。そこにはどんな理由が潜んでいるのだろうか。ヒトの心の発達の道すじを、チンパンジーなど他の霊長類と比較した最新の実験や胎児の超音波映像をもとに探る。
目次
序章 心に見いだすヒトらしさ
第1章 外界と出会う心―新生児の知覚世界
第2章 他者と向きあう―誕生から二カ月まで
第3章 自分の心に気づく―生後二カ月を超えて
第4章 他者を通じて自己を知る
第5章 胎内に芽ばえる身体と心
終章 ヒトらしい心を携えて
著者等紹介
明和政子[ミョウワマサコ]
1970年富山県生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員、京都大学大学院文学研究科研究員を経て、滋賀県立大学人間文化学部講師。専門は、比較認知科学、発達心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。