内容説明
パーソナル・コンピュータの歴史は相互連結なしに1つの供給者に引き寄せられるバンドワゴン市場の特徴を示している。このバンドワゴンのリーダーはマイクロプロセッサー製造のインテルであり、オペレーティングシステム製造のマイクロソフトである。これらの会社はそのライバルに対して大きな競争優位性を持った。彼らは巨大な利用者集合から生じるバンドワゴンの便益をその顧客に提供できたからだ。彼らは巧みにバンドワゴン効果を利用し15年以上にわたって支配的な市場シェアを維持している。ハイテク商品の成否の理由をバンドワゴン理論が解き明かす。
目次
第1部 はじめに(ハイテクのバンドワゴン;バンドワゴンの旅)
第2部 バンドワゴン:どのように動くのか(バンドワゴンの需要;バンドワゴンの供給;バンドワゴンの理論のまとめ)
第3部 ケーススタディ(ファックス;初期の電話;ピクチャーフォン;コンパクト・ディスク・プレイヤー;ビデオ・カセット・レコーダー;パーソナル・コンピュータ;テレビ;インターネット)
第4部 結論(結果のまとめ;結び)
著者等紹介
ロルフス,ジェフリー・H.[ロルフス,ジェフリーH.][Rohlfs,Jeffrey H.]
米国を代表する電気通信の経済学者。マサチューセッツ工科大学でPh.D.を取得後、スタンフォード大学、ベル研究所を経て、現在は戦略政策研究所(Strategic Policy Research)で通信分野の研究およびコンサル業務に従事
佐々木勉[ササキツトム]
北海道生まれ。慶応大学商学研究科博士課程修了。郵政研究所研究官、慶応大学総合政策学部講師、文部省教科書調査官、群馬大学社会情報学部助教授、郵政総合研究所客員研究員などを経て、情報通信総合研究所客員研究員として、フランスで情報通信分野の研究を行う
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