情報批判論―情報社会における批判理論は可能か

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  • サイズ A5判/ページ数 420p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757101241
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C3030

内容説明

メディア・コミュニケーション論の礎を問う。情報に対する批判は情報自体の内部からなされなければならない。社会学、政治学、カルチュラル・スタディーズ、言語学、記号論等を自在に横断する新しい理論の登場。

目次

情報批判
第1部 情報(テクノロジー的生活形式;活気のある地帯、ない地帯―グローバルな情報文化に向けて;非組織的組織 ほか)
第2部 批判(批判と社会性―記号理論の再検討;伝統、そして差異の限界;表象の批判―アンリ・ルフェーブルの空間的物質主義 ほか)
第3部 情報批判(非情報的情報社会;テクノロジー現象学;非線形的権力―マクルーハンとハラウェイ ほか)

著者等紹介

ラッシュ,スコット[ラッシュ,スコット][Lash,Scott]
シカゴ生まれ、ミシガン大学で心理学を学び(BSc取得)、ノースウェスターン大学で社会学修士号をとり、1980年に社会学博士号をロンドン・スクール・オブ・エコノミックス(LSE)を得ている。1977年にランカスター大学で専任講師につき、上級講師、リーダー(reader)を経て1993年に教授に就任。1998年にロンドン大学ゴールドスミス校の社会学教授およびカルチュラル・スタディーズ・センター所長に就任している

相田敏彦[アイダトシヒコ]
駒沢大学法学部教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位習得退学。NHK放送文化研究所で世論・メディア研究の多数の著書・論文を執筆、その後駒沢大学に勤務、ロンドン大学等での3年間の在外研究などを経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パチ

1
本当は「全部」は読み終わってないんだけど。要旨はつかんだはず。卒論で使いました。「情報化」それ自体が目的化してるんだね。主体と客体が水平化するハイデガーから主体と客体が融解するマクルーハンへ。残るのは抽象化された流動体のみなのかもしれない。13章のハラウェイの紹介あたりはハッとさせられました。あと、知的財産権=事業経営の囲い込みってのも頭に入れておくと、これからのインターネット社会が違って見えるなぁと感心。2010/01/28

au-lab

0
重厚な情報社会の基礎理論をめぐる論考。ポストモダン的な悲観論から一歩進めて、内在的な経験主義に基づく、コミュニケーション中心的、脱表象的な「情報社会」論を展開する。現象学やマクルーハンを読みなおしつつ、主体客体関係の前提となる超越論的な視点を排除することを強く意識する。「情報」の「今-ここ」性、非線形性、無秩序性、すなわち「表象」的な物語ではない性質を改めて指摘し、フロー、つまりコミュニケーションを起点とした発想の重要性を説く点は力強さを感じた。2016/08/31

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