日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757101234
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0070

内容説明

世界中から熱い評価を受け、国内でも官民両者が「売れる」コンテンツとして注目する日本のアニメ。何故これほどまでに受け入れられ、愛されるものとなったのか。歴史を通底する2つの軸によって、互いに刺激しあい加速し続けてきた日本のアニメーション。まったく新しい視点からその魅力を読み解く。

目次

第1章 日本アニメの現在―世代・国境を越えたコミュニケーション・ツール(アニメーションという表現の特性;コミュニケーション・ツールとしてのアニメ ほか)
第2章 手塚治虫と宮崎駿―日本アニメを語る二人の巨匠(手塚と宮崎 知られざる「関係」;『風の谷のナウシカ』をめぐって ほか)
第3章 日本アニメの誕生と発達(日本アニメ史に常に存在した二つの軸;大正時代―見よう見まね 漫画家と実業家の挑戦 ほか)
第4章 再び、日本アニメの現在―誰でもアニメが作れる時代(個人作家たちの活躍とその仕事;日本アニメ、今後への展望)

著者等紹介

津堅信之[ツガタノブユキ]
アニメーション映画史研究家。1968年、兵庫県尼崎市生。近畿大学農学部卒。大学在学中からアニメーション研究に取り組み、都市計画コンサルタント会社勤務を経て、現在フリー。日本アニメーション学会、日本映像学会、日本マンガ学会各会員。主な研究領域は、日本アニメーション映画史、アニメーション文献史。作品、人物に対する批評活動よりも、文献調査、インタビューなどを主体とした実証的研究活動に力を注いでいる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

2
10年くらい前、アニメに興味を持ち出して初めて手に取った本で、再読。記述はそんなに難しくなく、内容は薄めですが、所々に津堅先生の慧眼が光り、今だからこそ唸らされる部分がかなりありました。一例として、ジョルジュ・メリエスとアニメーションの起源の結びつきに関する指摘は、特撮技術の方法を知ったり、3DCGのアニメへの適用法の現状を調べたりしている中で、最近感じ始めていたことだったので、ああ、こんな段階から津堅先生はちゃんと言及されていたのかと、切なくなりました。しかも、それが一箇所に留まらず、複数あるのです。2014/06/10

ハンギ

2
主に戦前と戦後のアニメーションについて概観した本。日本で最初に放映されたアニメはわからないらしい。日本人では3人いて、下川凹天、寺内純一、北山清太郎が1917年にアニメーション作品を作って公開したらしい。戦中でも国策アニメとして「桃太郎 海の神兵」が製作されているそうだ。戦後では東映動画VS虫プロという構図があるらしいが、虫プロは途中で倒産したが、マッドハウス、サンライズは虫プロの系統らしい。知らなかった。東映はフルアニメーション志向で虫プロはリミテットアニメらしい。ただ手塚は途中で転向したらしい。2014/06/09

ひとみ

1
・アニメーションの成立初期を紐解いた本 ・当時の作家がどう言った経緯でアニメーションに関わったか、を通してアニメーション表現、制作団体の変遷を説明 ・海外における日本アニメーションの評価 ・通年史ではないが流れは理解しやすかった(宮崎駿と手塚治の軸から入る) ・80年代くらいまでの記述が多い2015/01/08

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