出版社内容情報
本書は、日常に潜む哲学的な考え方や疑問をわかりやすく解説。日常の何気ない場面から哲学の本質に迫る大人の教養書です。コンビニでの商品選び、SNSの「いいね」、通勤電車での時間など、誰もが経験する50の身近な事象を入り口に、サルトル、プラトン、ニーチェら古今東西の哲学者の思想をわかりやすく解説します。「自分とは?」「生死とは?」など誰もが抱える根源的なテーマにも易しく切り込み、身近な事例を通して、自然と哲学的視点が持てるようになる一冊です。
【目次】
内容説明
自分がわかるモノの見方が変わる。哲学で、毎日はだんぜん面白くなる!寝る前のスマホ、やめられない私の正体は…?「考える力」が身につく大人の教養。
目次
第1章 いつもの景色を違う視点で―選択と発見にあふれる哲学(おにぎりはいつもツナマヨの私は、習慣の奴隷?コンビニの商品棚から考える「選択の自由と決断の不安」(ジャン=ポール・サルトル)
「私、このままでいいのかな」と思ったらどうしたらいい?通勤電車の車窓から見る「存在と時間」の関係(マルティン・ハイデガー) ほか)
第2章 他者との境界線を引き直す―人間関係にあふれる哲学(他人と比べない自分になるにはどうすればいい?SNSの「いいね」から考える「承認欲求からの自由」(アルフレッド・アドラー)
オンライン会議で心を通わせるコツとは?オンライン会議の沈黙から考える「共存在としての人間」(マルティン・ハイデガー) ほか)
第3章 環境に縛られない生き方―所有と消費にあふれる哲学(私が育てたこの野菜は、本当に私のもの?シェア畑から考える「所有権と自由権」(ジョン・ロック)
なぜこんなにスマホに振り回されているの?故障したスマホから考える「物象化と阻害」(カール・マルクス) ほか)
第4章 自分のクセを客観視する―意志と習慣にあふれる哲学(二度寝の誘惑に負けない秘訣とは?朝のアラームを止める瞬間から考える「意志と表象」(アルトゥール・ショーペンハウアー)
マニュアル通りに教えると新人は育たない?新人がなかなか育たない時に考える「経験主義と探究」(ジョン・デューイ) ほか)
第5章 人とうまく折り合うために―組織と社会にあふれる哲学(「みんな」に流されないために必要な心構えとは?みんなで渡る赤信号から考える「単独者と群衆」(セーレン・キルケゴール)
民主主義の本質は、面倒くささの中にある?町内会の寄り合いから考える「一般意志と社会契約」(ジャン=ジャック・ルソー) ほか)
著者等紹介
小川仁志[オガワヒトシ]
1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。大学で課題解決のための新しい教育に取り組む傍ら、全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。専門は公共哲学、哲学プラクティス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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