感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
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大映の社長で、そのアグレッシブなキャラクターが「永田ラッパ」と呼ばれた映画人、永田雅一の自伝。しかし、「自伝」と言っても、内容は永田が終戦直後、大映社長に就任して、「羅生門」でベネチア国際映画祭で賞を取った辺りの、いわば絶頂期に各媒体で書かれたエッセイを集成したもの。やはりイケイケの時期だから、文章も力強く「日本映画の復興と発展」を語っている。中でも興行収入の流れについて、何度も言及しているのは、経営者らしい。どうせなら、戦前の第一映画や新興キネマ、戦時中の大映発足時の話を読みたかったが、ほとんど言及無し2018/08/28
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