感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
東洋のマタ・ハリこと、川島芳子の自伝集。戦前の昭和15年に出た「動乱の蔭に」と、戦後に中国に逆賊として逮捕された頃に出た「獄中記」の二本立て。前者は「大日本帝国の元、中国と日本は手を結べ!」というメッセージ、後者は「驕れる日本は久しからず。騙された自分はバカだった」というメッセージで、180度違う内容。生い立ちや少女時代の事も色々書かれているが、読んでもこの女性が何をしたかったのか、どういう人なのか、よくわからない。戦前の日本社会では、要するに男装のお騒がせセレブとして注目されていた面もあるらしい。2018/07/16
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