内容説明
ガラティアからガイノイドへ、神話‐美からテクノ・ビューティへ。ジェンダーの越境、タイトル・ロールへの脱出、美/知への変身、未来を逆‐構築するフェミニスト・ヒーローの形姿。男性が理想の女性を創造するピュグマリオン神話が、男/女の互いに介入し依存しあう関係となって近代に拡散する。テクノロジーをファッション化することで、ジェンダーを超えた新しい自己を創造する女性たちを、文学テクスト「あしながおじさん」から映画「マイ・フェア・レディ」さらに「羊たちの沈黙」を中心に読み解く。
目次
第1章 ピュグマリオン神話からピグマリオン・コンプレックスへ
第2章 ドレスアップする欲望
第3章 仮構する身体
第4章 移動する女性たち
第5章 ピグマリオンの系譜―プリティ・ウーマンの条件