内容説明
愛と豊穣を司るレダの女性裸体美に、“ウィトルウィウス的人体”の究極の理想美に、愛を交歓する男と女の組み結ぶ官能美に、システィーナ礼拝堂天井画の男性裸体美に、そしてそれらすべてを身にまとうキリストの造形美に、生気あふれ動きに満ちた超越する人体表象を通して、“美”すなわち生命の“神秘”の起源を探る!
目次
プロローグ 美の起源としての人体表象1―「美の規範」として「神の似姿」たるミクロコスモス
第1章 レオナルド・ダ・ヴィンチの失われた“レダ”―レオナルドにおける「古典古代」と女性裸体の「再生」
第2章 レオナルドの解剖図―素描と力学による人体の探究
第3章 エロティック芸術からポルノグラフィへ―“イ・モーディ”とイタリア一六世紀の版画文化
第4章 ミケランジェロの「署名」―システィーナ礼拝堂のイニューディ
第5章 キリストの身体―イタリア・ルネサンスにおける新たな古典の形成
エピローグ 美の起源としての人体表象2―“ウィトルウィウス的人体”が示すもの
著者等紹介
金山弘昌[カナヤマヒロマサ]
慶應義塾大学文学部教授/イタリア美術史
喜多村明里[キタムラアカリ]
兵庫教育大学大学院教授/イタリア美術史
伊藤博明[イトウヒロアキ]
専修大学文学部教授/イタリア思想史
荒木文果[アラキフミカ]
慶應義塾大学理工学部准教授/イタリア美術史
新保淳乃[シンボキヨノ]
武蔵野大学人文学部講師/イタリア美術史
石井朗[イシイアキラ]
表象芸術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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