内容説明
“魔”の匠ヒエロニムス・ボスが、婚礼を言祝ぐ“快楽の園”に、浄罪の苦しみの“快楽の園”に、化生のものたちが招く“聖アントニウスの誘惑”に、地獄へと堕ちる魂の“最後の審判”に、贖罪と救済の“干草車”に、生と死、快と苦、仁と化、実と虚が織りなす薔薇色の、天使的な楽園幻想の姿を視覚化する!
目次
プロローグ “魔”の世界へ
第1章 時代の寵児か異端者か―ヒエロニムス・ボスという画家
第2章 神の視線が意味するもの―婚礼画としての“快楽の園”
第3章 浄罪か永劫の苦しみか―“快楽の園”の右翼パネルが示すもの
第4章 魔物はどこから―リスボンの“聖アントニウスの誘惑”
第5章 誰のための「審判」か―ウィーンの“最後の審判”
第6章 人の罪を描く―“干草車”に示された贖罪と救済への道
エピローグ “魔”の世界から
著者等紹介
木川弘美[キガワヒロミ]
清泉女子大学文学部教授/ネーデルラント美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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