内容説明
カトリンの描く「インディアン・ギャラリー」に、チャーチの描くオリエント/アメリカの光景に、カサットの描く『モダン・ウーマン』に、タナーの描く『バンジョーのレッスン』に、ホッパーの描く沈黙のリアリズムに、美術と社会の重なりあう円環を解きほぐし、アメリカ美術の精華を探る!
目次
プロローグ 「他者」を描くということ
第1章 ジョージ・カトリンの「インディアン・ギャラリー」―消えゆく他者と救出する画家の自己成型
第2章 フレデリック・エドウィン・チャーチのオリエント
第3章 メアリー・カサットの自画像―シカゴ万博女性館壁画『モダン・ウーマン』に描かれたモダニティと「新しい女」のイメージ
第4章 ヘンリー・オサワ・タナー『バンジョーのレッスン』をめぐって―黒人画家による黒人表象
第5章 沈黙のリアリズム―エドワード・ホッパーが視たもうひとつの「自己」
エピローグ 描かれる「他者」、撹乱される「自己」
著者等紹介
田中正之[タナカマサユキ]
武蔵野美術大学美学美術史教授/西洋近現代美術史
横山佐紀[ヨコヤマサキ]
中央大学文学部准教授/アメリカ視覚文化
瀧井直子[タキイナオコ]
武蔵野美術大学造形文化非常勤講師/アメリカ美術史
江崎聡子[エザキサトコ]
神奈川大学外国語学部非常勤講師/アメリカ美術史
小林剛[コバヤシゴウ]
関西大学文学部総合人文学科教授/アメリカ美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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