内容説明
詩/ベンボによって詠われ、絵/レオナルドによって表わされたルネサンスの愛とは、霊魂の中に描かれた「印形」であった。言葉と詩が喚起し、魂が創出する、めくるめくイメージを、鏡の魔力に委ねられた二重肖像画に、連想と追憶の魅惑的な遊戯的作用を通して、愛というクリスタルな遊戯的表象を召還する!
目次
第1部 『アーゾロの談論』―テーマ、遠近法の遊戯的作用、生の選択(三人の乙女たち―冒頭の場面とその回析;宮廷とその肖像画;文学とその受容者;イメージ;場所;隠者とウェヌスの領国の間で)
第2部 肖像画―言葉とイメージの間で(「観者の眼」の前のテクスト;自画像;詩と肖像画―境界のかけひき)
第3部 二重肖像(詩における二重肖像―アリオストとカスティリオーネ;覆いの絵のある、または背面に絵のある肖像画、あるいは二幕仕立ての肖像画;心の空間)
第4部 友人たちの共同体(シャルル剛胆王の宮廷からロレンツォ・デ・メディチのフィレンツェにかけてのベルナルド・ベンボ;ベルナルド、ジネヴラ・デ・ベンチ、そして友人たちのサークル―神話の構築、解釈の悦び;徳と名誉―称賛と記憶の間におけるインプレーサの変身;メダルの官能的快楽、あるいはメダル争奪戦;『アーゾロの談論』のための二重肖像画)
著者等紹介
ボルツォーニ,リナ[ボルツォーニ,リナ] [Bolzoni,Lina]
ピサ高等師範学校イタリア文学正教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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