内容説明
ロイツェの描く建国神話の歴史画に、ピールの描く大統領の肖像画に、ホーマーの描く南北戦争に、コールの描く雄渾な自然の風景画に、摩天楼の林立する都市風景画に、美術と社会の重なりあう円環を解きほぐし、アメリカ美術の精華を探る!
目次
プロローグ アメリカ美術の曙
第1章 描かれたアメリカ建国神話―国家理念の伝達装置としての歴史画
第2章 肖像画における「アメリカ性」の創出―大統領の身体をめぐって
第3章 死と再生、分裂から統合へ―南北戦争の表象とウィンスロー・ホーマー
第4章 アメリカ風景画の発見とトーマス・コール
第5章 一人称の都市風景―ジョージア・オキーフ、フリーダ・カーロ、フローリン・ステットハイマーの描いたアメリカ
エピローグ 神話化されるアメリカ
著者等紹介
田中正之[タナカマサユキ]
武蔵野美術大学美学美術史教授/西洋近現代美術史
横山佐紀[ヨコヤマサキ]
国立西洋美術館主任研究員/アメリカ視覚文化
小林剛[コバヤシゴウ]
関西大学文学部総合人文学科教授/アメリカ美術史
瀧井直子[タキイナオコ]
武蔵野美術大学造形文化非常勤講師/アメリカ美術史
江崎聡子[エザキサトコ]
神奈川大学外国語学部非常勤講師/アメリカ美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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