内容説明
オルフェウスの奏でる哀歌の調べに、祭壇で迎える可愛い奏楽天使の聖なる声に、リュートを爪弾くカラヴァッジョの男/女に、ローマを舞台に美声を誇るカストラートに、ベルガモの貴公子たちの歌と合奏に、聴覚がルネサンス/バロックの世界に演じ響かせる、感覚を媒介にしたイメージの生成を視る。
目次
第1章 リラの調べを聴く―ヤコポ・デル・セッライオ『オルフェウスとエウリュディケの物語』における音楽の寓意と聴くことの喜び
第2章 描かれた天上の音楽―ヴェネツィアの祭壇画にたどる奏楽天使たち
第3章 ヴィンチェンツォ・ジュスティニアーニの「たくらみ」―カラヴァッジョ『リュート弾き』再考
第4章 バロック宮廷の競奏曲―『マルカントニオ・パスクァリーニの肖像』とバルベリーニ時代の音楽文化
第5章 エヴァリスト・バスケニス「楽器の静物画」
著者等紹介
出佳奈子[イデカナコ]
弘前大学教育学部講師/イタリア美術史
佐々木千佳[ササキチカ]
秋田大学教育文化学部准教授/イタリア美術史
吉住磨子[ヨシズミマコ]
佐賀大学文化教育学部教授/イタリア美術史
新保淳乃[シンボキヨノ]
千葉大学文学部非常勤講師/イタリア美術史
大野陽子[オオノヨウコ]
群馬県立女子大学文学部准教授/イタリア美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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