内容説明
ヨーロッパの文化史および精神史において、ギリシア・ローマの断片化した風景、すなわち廃墟と美術作品が、ヨーロッパをヨーロッパたらしめてきた“古典的なるもの”が果たしてきた巨大な役割を検証し、“古典的なるもの”の死と再生の壮大なるドラマと“古典的なるもの”の真の姿を解き明かす。
目次
「グローバル」世界における「古典的なるもの」
世界史としての古代史
「古典主義」と「古典的なるもの」―逆行の旅
近代以後と近代の分離を示す指標としての「古典的なるもの」
「歴史的」様式のひとつとしての「古典的なるもの」―ドーリス式の勝利
「古典的なるもの」は「真正」ではない
ギリシア的「古典的なるもの」対ローマ的「古典的なるもの」
「古典的なるもの」、自由、革命
用例集としての「古典的なるもの」
「古代の再生」
「古典的古代」以前の「古典的なるもの」
廃墟の永遠性
同一性と他者性
複数の循環的歴史
「古典的なるもの」の未来
著者等紹介
セッティス,サルヴァトーレ[セッティス,サルヴァトーレ][Settis,Salvatore]
元ピサ高等学術院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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