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内容説明
傑作オペラ“フィガロの結婚”の成立時の姿に、作品の「内」と「外」の双方から迫り、台本作家ダ・ポンテと作曲家モーツァルトが、複雑で抜群の面白みをもつボーマルシェの喜劇をいかに巧みにオペラに移し変え、独特の演劇的世界を生みだしたかを、場面ごとに詳しく検証し、18世紀後半のウィーンにおけるオペラ上演をめぐる情勢の変化を踏まえ、モーツァルトがこの作品に曲をつけることになった経緯をたどり、当時の宮廷劇場の公演状況を視野に収めて新たな解釈を提示する。
目次
二二〇年前の“フィガロの結婚”へ
演劇とオペラの「セビーリャの理髪師」
“フィガロの結婚”が着手されるまで
四幕のオペラ・ブッファ“フィガロの結婚”
“フィガロの結婚”の初演とその後
二二〇年後の“フィガロの結婚”