- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 演劇
- > オペラ・ミュージカル
内容説明
モーツァルト最後の年のオペラ「魔笛」の謎。「夜の女王」とザラストロの善悪の立場が逆転するのはなぜか。「太陽の神殿」の勝利に夜の世界は永遠に滅び去ってしまったのか。道化役パパゲーノと奴隷頭モノスタートスの存在は、闇から光へという「近代の神話」に疑問をなげかける。タミーノの試練を最終的に先導する「夜の女王」の娘パミーナは、多次元を自由に越境する。異界からやってきた二人の女性を軸にすえて、混沌と闇を含み躍動する多層的なイメージと音の世界を読み解く、ユニークな「魔笛」論。
目次
プロローク ドイツ・オペラ「魔笛」
第1幕 異界からのメッセージ―「夜の女王」
第2幕 啓蒙主義の理想とその影―ザラストロとモノスタートス
第3幕 魔法オペラか「啓蒙」の神話か―タミーノ
第4幕 葦笛と魔法の鈴―「自然人」パパゲーノ
第5幕 エネルギーの中心点―パミーナ
第6幕 「魔笛」のウィーンとベルリン―シンケルの舞台装置
エピローク 「夜の女王」の「謎」
著者等紹介
長野順子[ナガノジュンコ]
神戸大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



