出版社内容情報
西欧図像学の源流となり、古代から中世にいたる記憶の集積回路となった、ルネサンスに成立するエンブレムが、続くバロック時代の視覚の劇場で演じられるドラマの登場人物や舞台美術のアーキタイプとなっていく。そこで演じられたのは、愛と死のはざまに生きる美女たちの快楽に満ちた悲劇的な運命であった。本書は、エンブレムという寓意表象の基本的な位置づけからその演劇的(=文学的)かつ視覚的な応用にいたる、このジャンルの世界的な名著、基本文献である。
第1章 シュレジアの劇作家たちの出典
第2章 エンブレム表現法概説
第3章 演劇テクストにおけるエンブレムの範例
第4章 演劇作品におけるエンブレム構造
第5章 エンブレム舞台としての劇場
原 註
文献表
訳者あとがき
人名索引
ヨーロッパのエンブレム研究の古典的名著。今後日本でも広がりつつあるエンブレム研究にとって必須の文献である。
内容説明
古代から中世、ルネサンスの記憶を集積するエンブレムが情念と知性の交錯するバロックの板の上に召喚する生と愛と死。
目次
第1章 シュレジアの劇作家たちの出典
第2章 エンブレム表現法概説
第3章 演劇テクストにおけるエンブレムの範例
第4章 演劇作品におけるエンブレム構造
第5章 エンブレム舞台としての劇場
著者等紹介
岡部仁[オカベヒトシ]
東京都立大学人文学部ドイツ文学専攻教授
小野真紀子[オノマキコ]
東京都立大学人文学部ドイツ語非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。