出版社内容情報
シュタイナーが見出した<四つのエーテル、熱・光・音・生命>の働きを、自然界のなかに観察していく試みを記したもの本書は、ルドルフ・シュタイナーのことば ― 諸エーテルの名称、宇宙の進化史におけるそれらの発生順序、四大諸元素(地水火風)と諸エーテルの対照性 ― から、四大とエーテルの理念を正しく認識しようと試みたものです。
<生きているもの>のあり方をそのまままるごと捉えるためには、物質的なものの観察に一面的に偏ることなく、生命を生み出し支えている<エーテル的なもの>の働きをこそ観察していかなければなりません。シュタイナーが見出した<四つのエーテル>の働き ― 感覚界に時間を生み出し(熱エーテル)、空間をつくり出し(光エーテル)、分離しているものを結びつけ(音エーテル)、一つの統一体をつくり出す(生命エーテル)働き ー を、自然界のなかに観察していく試みを記しています。
アントロポゾフィーにおいては、このような観察から得られた知見が、医学、教育、農業など多くの分野で、すでに実践的に用いられています。
はじめに
?、エーテル的形成諸力と諸エーテルとの必然的な相違
?、四つのエーテル
?、四つのエーテルの共働
エルンスト・マルティ[エルンスト マルティ]
著・文・その他
石井秀治[イシイ シュウジ]
翻訳
内容説明
菩提樹の前に立ちましょう。空間に占めるその大きな姿は光エーテルの働きであり現れです。樹冠の精妙な分枝とその秩序は音エーテルの現れです。無数の葉、枝、根の全体性の内には生命エーテルの作用が潜んでいます。樹齢七〇歳の木に今なお花が咲くのは熱エーテルの働きです。四つのエーテルの働き―感覚界に時間を生み出し、空間をつくり出し、分離しているものを結びつけてひとつにする働き―を明らかにしていけるなら、自然界全体を新しいやり方で認識していくことができるのです。
目次
エーテル的形成助力と四つのエーテルとの必然的な相違
四つのエーテル
四つのエーテルの共働
著者等紹介
マルティ,エルンスト[マルティ,エルンスト] [Marti,Ernst]
1903‐1985。医学博士。長年にわたり医師としての職務に就きつつ、ドイツ・アントロポゾフィー医学協会創設者のひとりとして、イータ・ヴェクマン医学博士等とともに精力的に活動した。とりわけ、オイリュトミーを治療の現場に導入するべく尽力し、自らの医院でも積極的に実践した。研究活動としては、エーテルに関する問題や、それに密接に関連する製薬プロセス(ポテンツィーレン=累乗‐希釈‐強化プロセス)に関する問題に注力した
石井秀治[イシイシュウジ]
1946年生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科中退。ドイツ、ヴィッテンのヴァルドルフ教員養成コースにて学ぶ。訳書多数。耕文舎主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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