佐多稲子論

佐多稲子論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784756401625
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C1095

内容説明

著者は、佐多稲子研究会創立いらい10余年にわたり、その中心的な研究者の1人として質実な調査と検討を進めてきたひと。現在では、佐多稲子研究の代表的な卓抜した1人として知られ,本書は、そういう著者の年月をかけてゆっくり熟成した本になっている。

目次

序にかえて―評伝・逆境から目覚めた“素足の娘”
佐多稲子の文学発想
「キャラメル工場から」覚書き
「くれなゐ」における明子の言説
「素足の娘」の虚構空間―桃代にみる性の目覚め
「くれなゐ」から「灰色の午後」への屈折―昭和10年代をめぐって
屈折のゆくえ―戦争中の作品について
太平洋戦争期の佐多稲子
女・生活・民衆の再発見―「私の東京地図」と「ある女の戸籍」にみる戦後の起点
「歯車」の構図―事実の思想をめぐって
夫婦の共犯風景―「灰色の午後」論
妻の官能の覚醒―不倫小説「灰色の午後」の光景
「渓流」の意味するもの
原爆と秘めたる愛―「樹影」の深層
「時に佇つ」の位相
「時に佇つ」における散文精神
「夏の栞―中野重治をおくる―」覚書き―美しい異性関係を生きる

最近チェックした商品