内容説明
“紛争のイラク”にあって、長年、平和と発展のために寄与したプロジェクトQ。日本マリコンの海外工事の先駆けとなった大型港湾建設である。そのリーダー的土木技師が、完成までの体験とともに、アリ・ババに象徴される異国の地の知られざる文化、風土を綴る。
目次
第1章 イラクで先駆けとなった大型港湾プロジェクトと私(大規模工事のプロジェクト・マネージャー(所長)として赴任
ポスト石油を睨んだイラク発展のための大型港湾・臨海工業地帯建設 ほか)
第2章 建設工事は貴重な体験とムシケラの連続(やっと工事がスタート;毎日の食料調達とムシケラ ほか)
第3章 アリ・ババとムシケラの国(日常茶飯事のアリ・ババ(泥棒)
文化の違いからくるムシケラ ほか)
第4章 戦時下で完成させた港湾施設(ファントム襲来の中での工事と2500人の脱出作戦;イラン・イラク戦争中の出張と工事の完了)
著者等紹介
浜砂順一[ハマスナジュンイチ]
1937年中国東北地方(旧満州国)撫順市生まれ。1946年中国長春市(旧新京市)にて終戦1年後まで育つ。宮崎県西都市へ引き上げ、妻高等学校卒業まで在住。1961年東京大学工学部土木工学科卒。同年東亜建設工業(株)入社。1975年まで本社、大阪、千葉に勤務(主に臨海工業地帯造成に従事)。1975~86年約3年半イラク港湾工事従事。その後海外事業部勤務。1985年海外事業部長。1986~90年技術開発部長。1990~94年取締役中国支店長。1994~96年常務取締役土木副本部長。1996~2002年東亜土木(株)社長。2002年6月~東亜建設工業(株)顧問
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