内容説明
深化、細分化された結果、疲弊混迷する現代学問。自ら成し遂げた進歩の重圧に半ば打ちひしがれ、情報の過剰に対処できず、引き裂かれたままの人間。この「知性のからくり」「歴史の必然」から抜け出る途はなにか?学際的でも体系的でもない本当の思考、暗黙知、人間的創造、芸術による身体の取り返し、デカルトからベルクソン、カッシーラ、ライプニッツ、アランなどの業績を踏まえながら“人間を解明し、立て直す”情報学。
目次
第1章 情報学という学問
第2章 個別諸科学に即した科学の問い直し
第3章 人間による創造と情報学
第4章 情報学のモデル構築とその具体的展開のためのヒント
第5章 テクストの未来
著者等紹介
米山優[ヨネヤママサル]
1952年東京に生まれる。1981年東京大学大学院人文科学研究科修了。現在、名古屋大学大学院人間情報学研究科教授
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感想・レビュー
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ポカホンタス
3
著者によるライプニッツについての講義を聞いて、読んでみた。ライプニッツのみならずアラン、セール、カッシーラの引用も多い。浩瀚な知識が駆使され豊富な飲用が展開される。そちらに惑わされて、論旨の本筋が見えづらくなるが、情報・創造・コミュニケーションという領域で既存の枠組みを超えようとする姿勢はわかる気がする。2022/03/05
きをふし
1
【動機】知人の読んでいた論文で知って。 【内容】精神や社会、美や創造について語るための情報学を構想している。 【感想】根本にある科学批判、学際批判が鋭い。哲学者アランに興味をもった。2013/06/06
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