ＰＩＥ ＣＯＭＩＣＳ ノアの剥製 〈上〉 - 不思議なアンティークショップ

まくらくらま

パイインターナショナル（2025/05発売）

• サイズ A5判／ページ数 248p／高さ 21cm
• 商品コード 9784756260208
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

出版社内容情報

「本当に求めている者はたどり着ける」
仄暗い路地裏にひっそりと現れるアンティークショップ
その店主は首から下が骨格標本の少年だった

仄暗い入り組んだ路地裏にひっそりと現れるアンティークショップ「ノアンティク」。その店主ボンは首から下が骨格標本の少年だった。人と人ならざる者が暮らす“奇妙な街”。店に訪ねてくるのもまた“奇妙な客”や“奇妙なバイヤー”。そうした者やモノとの交流のなか、やがてボンは己自身の奇妙な謎に行き当たる。
大好評発売中『不思議なアンティークショップ まくらくらま作品集』に登場するアンティークショップを舞台としたコミックができました。新進気鋭のアーティスト・まくらくらまにしか描けない、ゴシックロマンスの香りが漂う幻想奇譚をお楽しみください。

【収録エピソード】
ep.01 ガラスドームと魔女
ep.02 吸血鬼のためのキャビネット
ep.03 ファロ&ティエのランタン
ep.04 バイヤーが訪れた夜
ep.05 開かずのクローゼット
ep.06 殺人鬼からの招待状
ep.07 死の踊り
ep.08 開錠

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[高宮朱雀]

現在もパイインターナショナルさんのサイトで連載中の作品で前作のノアンティクの夢物語の続編。 骨格標本の少年ボンと透明標本の少女リクの姉弟の営む奇妙で不思議な店を訪れる客人達との遣り取りは勿論、今作からは彼等の親の代から知り合いだったのだろうメルの力を借り、二人が無意識に蓋をしている記憶という名の『鍵』を探す内容へと深く切り込んで行く。 事実や真実を知る事で二人は辛苦を深めてしまうかも知れないが、避けて通れないならば向き合うほかない。結末が明かされる下巻では少しでも優しさや希望の見える絵であって欲しい。

2025/05/24

[hiro6636]

顔以外骨格標本の少年が営む不思議な街の不思議なアンティークショップの物語。

2025/05/26

[たくさん]

アンティークショップのふしぎな話。どことなくくらい雰囲気でグロテスクで怖いのだけれど、そこに魅せられるのは、 なにもやけっぱちとか、境遇が苦しくて逃げたいとかでなく、充分なものが私の中にある。それが美しいと思える。今が今で最高の時間だ。だけれども、そこからだらだらするものでないという美学が学びとなります。失わせることができるからこそ、失わせることが許せないものも存在し、それが自らの存在をも問いかける。深い話の入り口として魅惑的な本です。#NetGalleyJP

2025/06/22