内容説明
くいしんぼうなオオカミが世界を喰い尽くすおはなし。からからにひからびただいちを、オオカミはたべものをもとめ、なんにちもさまよいあるいていた。ちいさなはながいった。「もうあなたとわたしだけ。あなたがみんなたべてしまったから」「…せっきょうならはらのなかでやってくれ。はらんなかで、みんなとすきにたのしめばいいさ」「そう、ざんねんね…」かなしそうにはながいった。「さようなら、あわれなオオカミさん」 いま注目のイラストレーターbeco+81が描く、衝撃の絵本デビュー作。
著者等紹介
beco+81[BECO+81]
「かわいいだけじゃないかわいい」絵で人気のイラストレーター。「しりみみうさぎ」はUSAGI ONLINEやlilLillyなどのアパレルブランドとも多数コラボし、注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
137
「あらしのよるに」を想起させるオオカミとヤギの場面から始まるが、親愛の情を抱くことなく物語は進む。欲望のまま行動するほど世界は荒れていくもの。孤独の先には強さがあるはずだが、孤立の先には残酷な結末しかない。人と人との間に生まれる対立や欲望を抑えることはできるだろうか。ソコヌケ。欲しいものがある限り求めたくなり、望みを叶えるために他者を追い込む。主人公はブラックホールの闇の先に何を感じたのだろう。寂しさが膨れあがれば爆発するのに。一輪の花の望みさえも踏みつぶしてしまうのなら、叫んでも誰も助けてくれないのに。2025/02/15
starbro
132
イラストレーターbeco+81が描く、衝撃の絵本デビュー作、表紙絵に魅かれて読みました。主人公は、獰猛な狼ですが、人類のメタファな気がします。地球には健全な食物連鎖が大事です🐺🐺🐺 https://pie.co.jp/book/i/5958/ 2025/03/22
Mayuko Kamiwada
7
オオカミの欲望は底が知れない。お腹を空かせたオオカミがあらゆるものを食べ尽くしていく。何も考えず食べたいだけ食べ続けた結果、オオカミに待ち受けていたのはひどく寂しい世界。自分の体が大きくなるにつれ、その体を保つためにもっと食べ物が必要となる。群れから離れたオオカミにとって周囲の目を気にする必要がなくなり、自分の好きな量が食べることができるようになった。それと引き換えに得たものはオオカミが望んだ世界だったのだろうか。2025/06/11
asisa
4
群れを追い出された食いしん坊なオオカミ。「誰にも文句を言われずに好きなだけヤギが食べられる」と狩りに明け暮れ、草原のヤギを食べつくした。オオカミの体は大きくなったが、獲物は狐、ウサギと小さくなり…。2025/10/24
へへろ~本舗
4
無尽蔵な欲望についての不気味な絵本。2025/05/11




