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出版社内容情報
果てなき旅を続ける“眠らない少年”303の心に少しずつ変化が訪れる。澄み渡る青い夜を旅するようなSFファンタジー漫画、待望の第4巻。
「トビアスの木」の毒によってほとんどの住民が眠ってしまった「まどろみの星」。これは「まどろみの星」を旅して、残された文化を記憶・保存するプラネタリウム・ゴースト・トラベル社の星旅人・登録ナンバー303の物語。眠らない少年303の謎の一端が明かされた前巻。トビから身体が戻り、旅を続ける303の心情に少しずつ変化が訪れる。303と関わるPGT社の505ことジリ、スミヒト、ピピ3人の休日。塔屋に泊まれる珍しいホテル、気まぐれに進む無人バス、旅する303と星の人々との一夜の邂逅etc.を収録した待望の第4巻。「WEBマンガ総選挙2023」ノミネート、今、漫画好きの間で大注目の作品です。
episode.18 郵便灯
episode.19 きょうだい
episode.20 カイトナイト
episode.21 塔屋ホテル
episode.22 無人迷子バス
episode.23 帰還
extra episode ピピとククの残業
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
53
年越しに読みました。good midnight !今回は眠りの木のエピソードはなく、主人公303の周囲のささやかな出来事。人々が眠りから目覚めなくなる星々を巡り、記憶を留めていく仕事をする星旅人の303。彼が書く手紙とは。彼を待つ505の元に届いた一通の手紙と505の日常。塔のてっぺんに立つホテルに泊まった303にかかってきた間違い電話の優しい顛末。みんなが303の帰りを待っている。「ずっと ここにいなくてもいいから 誰かの隣で笑っててよ」帯の言葉はあの人の言葉だったんだね。静かに夜更かし。2024/12/31
Roko
29
「無人迷子バス」で出会ったあの子は、家出をしてきたって言ってたけど、ちゃんと覚悟ができてなかったみたい。だから、靴下を買って帰るのかな?大事な人がいなくなって、初めてわかった、その人の優しさと、自分のふがいなさ。これも経験だよ。何でもやってみることだよ。この物語を読んでいると、いつも涼しい風が吹いているような気がする。花火をしたり、星を眺めたり、たまにしか通らない列車を眺めたり、屋台でおいしいものを食べたり、303のような旅をわたしもしてみたい。#星旅少年4 #NetGalleyJP2024/07/12
あじ
22
眠りの毒が蔓延する「まどろみの星」は星旅少年303にとって、内省の反響を聞くステレオなのだろうか。刻々と過ぎる時間(とき)の中で、残された人々は今日を生き明日を迎える。互いを慮るやさしさを見失わずに。蒼に浸された坂月さかなさんの空間は、刊を重ねる度に浸透力を増している。◆併せて読むなら【坂月さかな作品集】をどうぞ。 2024/07/12
恋愛爆弾
17
読んでいてなぜかずっと泣けるこの不思議な漫画は、著者いわく「日々のさみしさ、苦しさの中で、少しでも安らぐ光を描けたら」という意図で描かれているらしい。その「日々」が現実のことなのかこの作品のなかの宇宙のことなのか、作者の「日々」なのか、それともわれわれ読者の「日々」なのかはわからないが、少なくとも4巻でたびたび強調される誤配の重要性は、それ自体われわれの腐った「日々」を不意に癒す誤配の可能性に満ちているといえる。 2024/07/14
KAKO
15
このパソコン、「ほしたびしょうねん」で一括変換しようとすると、「干した美少年」と、レーズンのように変換される。面白いのでそのままにしている。静かで青の美しい世界。秋の夜長にぴったり。4巻では、「トビアスの木」や「303の出自の謎」みたいなストーリーに関わる大きな謎が明かされるわけでなく、303や505周辺の短編集。ブルーブラックのインクも目に心地よく、穏やかな気持ちで読んだが、この宇宙がどうなっていくのか、そちらも楽しみ。2024/10/07
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