内容説明
あなたは女性芸術家を何人知っていますか?美術史に欠けていた、アナザー・ストーリー。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。フルカラー図版300作品以上掲載!
目次
第1部 道を切り拓く 1500年頃‐1900年頃(芸術のカノン(正典)を彩る女性たちの自画像
栄光に満ちた芸術表現の時代
写実主義から心霊主義へ)
第2部 芸術を近代化させたものとは 1870年頃‐1950年頃(戦争、アイデンティティ、パリの前衛芸術;第一次世界大戦の余波;アメリカ大陸におけるモダニズム;戦争、新しい技法・メディアの台頭)
第3部 戦後の女性たち 1945年頃‐1970年頃(素晴らしき実験精神の時代;政治的変化と新たな抽象芸術;身体;新しい伝統を編む)
第4部 自分で手綱を握る 1970年頃‐2000年頃(フェミニズムの時代;1980年代;1990年代;イギリスにおける急進的変革)
第5部 「美術の物語」の執筆は今も続く 2000年‐現在(歴史の語りにおける脱植民地化と、伝統の再構築;21世紀における具象表現;2020年代)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
154
そう言えば、女性の芸術家って、草間 彌生くらいしか思いつかないなと考えながら読みました。 男女差別なのか、生活破綻者でないと芸術家になれないのか解りませんが、有名な女性芸術家は少なく、今後もそれ程改善されないと思われます。 https://pie.co.jp/book/i/5873/2025/10/07
たまきら
33
そういえば、なかったなあ、こういう本ー読み友さんの感想を読んでハッとさせられたことです。社会的な視点が強いアーティスト、ケーテ・コルヴィッツやドロシア・ラングが紹介されていてうれしく思いましたが、ゲルダ・タローやマーガレット・キーン(夫に絵を提供していた)、レベッカ・ホーンやスーザン・ローゼンバーグ、アン・ハミルトンにも触れてほしかったなあ。石内都さんの紹介は良かったです。これからも戦いは続きますが、同志は増えていく一方で力強いです。面白かった。2025/11/24
りらこ
22
ヒルマアフクリント展に行き、そのとき初めて女性芸術家の立場の低さや、それまで学ぶことすらできなかったなど知った。葛飾応為も珍しいと思っていた。もはやここでバイアスが自分のなかに存在していたのだ。芸術を生み出すのに性別はない。家事を担う性として、結婚したら筆を置かざるを得なかったり、夫からDVを受けたり。芸術家ではなくても塗炭の苦しみを味わっている。この本の切り口はとても良い。今、世にでたのは喜ばしい。だがこの切り口が存在しない世界であってほしい。2025/11/18
Go Extreme
3
男性視点のみ 確立した評価 ゴンブリッチへの反論 体系的排除 消去 既存キャノンへの異議 フェミニスト美術史 不可視化と削除 道を拓く 美術教育から排除 モダンアートの形成 戦後女性の先駆的役割 主体性の獲得 フェミニズム美術 抽象美術と精神性 世界初抽象絵画 霊的存在からの委嘱 寺院のための絵画 シュルレアリズム非難 肉体的苦痛と自己同一性 周縁化された人々 労働者階級の苦悩 織物芸術の分野 装飾美術への格下げ 政治的サブテキスト 制度的障壁と排除 盗用と帰属問題 男性による概念領有 美術史に場所要求2025/11/19
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