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内容説明
闇の解放者たち。鬼退治、呪術使い、忍者。古来受け継がれ江戸時代に肥大化した和風ダークヒーローの繚乱を、日本美術史の観点から解説。
目次
第1章 異能力者の系譜―羅漢、仙人、妖術師、日本神話の神々たち 異能力者たちの競演/饗宴
第2章 驚異の人体―変幻自在、規格外の運動 人と人ならざるものの間
第3章 自然の猛威―火、水、風、雷、光 天災的な破壊力
第4章 獣たちの協奏―猛獣、幻獣、神獣、妖獣 恐ろしくも心強い相棒たち
第5章 異能力百花繚乱―飛行、分身、呪詛、魅惑 欲望の体現者たち
第6章 幻想の戦闘―鬼退治、龍退治、妖術対決、大乱戦 ほとばしる生命と想像力
著者等紹介
春木晶子[ハルキショウコ]
1986年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士前期課程修了(文学修士)。北海道博物館学芸員のち江戸東京博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よみとも
6
荒れ狂う海、吹き荒れる風、せまりくる妖物、敵をなぎ倒す光、妖しく美しき妖術使い、躍動するヒーロー、これらを題材にした浮世絵のカッコいいこと!今見ても血湧き肉踊る思いで眺めてしまいます。写真も動画もなかった時代だからこその発想と工夫が新鮮だったり、面白かったり。 ただ、本自体は海外需要を意識したのか、ページの地の色に派手な色を使ったり、絵の色を反転したカットを載せたり、ページ構成がごちゃごちゃしすぎて見づらいです。部分アップ多用で、全体図は小さく載ってるだけの作品が結構あったのは残念でした。2024/04/30
small_akuto
0
最近は日本霊異記、醒睡笑と、日本の古典とか日本文化系の本ばかり読んでだこともあってこれは面白かった。 現代の漫画にある設定や、モチーフはずっと昔から日本人を惹きつけてきたもので、それが続いてるんだなと。 そして、その源流を辿れば、仏教説話とか、道教とか、中国の話とか、やっぱり古典にいきつく。 江戸時代の山東京伝や、為永春水が今でも通用するような熱い展開や、設定を作ってもそれは完全なオリジナルではなくて、日本文化の中にすでに種があるんだよね。一人の天才より大勢の人が語り継いできた文化が優るんだなと思いました2025/04/12
kaz
0
作者はある程度固定化するきらいはあるが、視点として面白い。図書館の内容紹介は『妖術使いや魔獣を操る武士など、異能力者の原型とも言える人物が日本美術の中で度々描かれてきた。古来受け継がれ江戸時代に肥大化した和風ダークヒーローの繚乱を、日本美術史の観点から解説する』。 2024/09/04
をとめ
0
書店2024/03/01