内容説明
「いき」と言えば日本人の九割が感覚的に了解し、では「いき」とは、と問われれば九割が答に窮するといわれる「いき」の謎。一字一句の難解、一行一章の曲折に気を取られず軽く読み超えていけば、ふっと、日本独自の美学の要点が見えてきます。『日本の美』の空気感、存在感に通底する大川裕弘の写真の数々が、そうした読書法の確かな一助になります。
著者等紹介
九鬼周造[クキシュウゾウ]
先祖は戦国の雄「九鬼水軍」。明治期に男爵となった九鬼隆一の四男として1888年(明治21年)、東京に生まれる。父は明治期を代表する文部官僚、母は京都祇園の芸妓。東京帝国大学哲学科を優秀な成績で卒業。新婚旅行の欧州でそのまま七年余の滞留。ドイツ、フランスにて新カント派の哲学、現象学、実存哲学を学ぶとともに、「高等遊民」と自嘲した放蕩無頼の日々を送る。帰国後、京都帝国大学哲学科教授。祇園の芸妓を2度目の妻とする。1941年(昭和16年)、53歳にて没。墓は京都・法然院にある
大川裕弘[オオカワヤスヒロ]
1944年千葉県松戸市生まれ。1969年写真家高橋克郎氏に師事。1979年大川写真事務所を設立。以降、フリーランスフォトグラファーとして、広告写真および女性誌を中心とした雑誌媒体で活動。日本広告写真協会(APA)会員。関わった雑誌媒体は、「婦人画報」「美しいキモノ」「ヴァンサンカン」「和樂」「サライ」「陶磁郎」「ノジュール」など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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