内容説明
SNSで話題の青の夢幻世界を描く坂月さかな商業初作品集。漫画+イラストストーリーでつづる“ある宇宙の旅の記録”。
目次
第1部 星旅風景(プラネタリア暦2050年)(星の庭、星の家;巡回飛行機停留所;宇宙船停泊所;宿泊型宇宙飛行機;星の底から水が湧く ほか)
第2部 不眠少年 月へ行く(プラネタリア暦1000年)
第3部 星旅少年(プラネタリア暦2045年)(プロローグ;雨を聴く;お菓子を買う;キキリリを飲む;宇宙服を見に行く ほか)
第4部 トビアスたちの旅(プラネタリア暦303年)
著者等紹介
坂月さかな[サカツキサカナ]
イラストレーター・漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
112
青く静謐な宇宙のおはなし。とくに、幼い頃に夢で行ったことがあるような気のする建物と部屋のイラストが本当に素敵で、記憶の奥の安全基地にたどり着いたような懐かしさを覚える。そこではゆっくり呼吸することができる。この本を読みながらまどろめば、この建物へ遊びに行けるかな。2022/02/13
眠る山猫屋
76
海外で賞をとったとか。この作品を読めば味わえば、海の向こうの人たちにも伝わるものは伝わるんだなぁ・・・と。こんなにも静謐で寂しい空気なのに、こんなにも暖かく残響が続くのは何故なのだろう。真ん中に303の星旅エピソードがあり、挟むようにイラストノヴェル。あのゴーストは何なのだろう。本編では、303の旅立ちまでの過去が描かれていたりもする(必ずしも同じ世界線とは限らないが)。『塔に登る』話は凄く良い。優しさでできた噂話の拡散。触れた人々の心に残る不思議な寂しさの煌めきが何処までも続いていくといいな。2025/02/02
ゆのん
69
青を基調とした綺麗で可愛らしいイラストが素敵。宇宙と水が沢山描かれていて空間を広くとっているのが、美しくも静かさと寂しさを感じさせる。2021/06/01
ポルコ
38
可愛らしいイラストに惹かれて、ついつい衝動買いしたら、漫画も短編ストーリーも切なく初々しく、心温まってしまった。2021/05/24
あじ
29
少年“星旅人303”の心象風景は、宇宙(そら)の青と影法師の青が、凪いだ線と交わす記憶だった。静寂のイルミネーションが私の心に灯る。星屑の砂浜に残る彼の流線は鳴り砂のようにキュウキュウ切ないけれど、交信は途絶えない。クリエイター坂月さかなさんの初作品集。◆カシワイさん、コマツシンヤさんが好きな方にお薦めです。2021/04/20
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