内容説明
つい手に取ってしまう魅力にあふれた装丁作品365冊(以上)を収録。書籍の概要に加え、用紙の情報とデザインコンセプトを掲載。
目次
文学・小説(ミ・ト・ン(MOE BOOKS)
吉屋信子研究 ほか)
社会・ビジネス(アイデアインクシリーズ;制作へ―上妻世海初期論考集 ほか)
実用・辞書(New York guide 24H;Hawaii guide 24H(改訂版) ほか)
絵本・児童向け(せかいいちのいちご;すこしおなかすいてきた ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
81
2015から2020年に刊行された書物365冊の装丁本。本の内容と表紙と共にデザインコンセプトなどのデータが掲載。装画や写真で良さそうなものはあるが、装丁メインで考えると自分は名久井さんの本が目に飛び込んでくる。派手な主張はないけれど毎回違ったアプローチでそのセンスも良くて、なによりその本を読んでみたくなる気にさせる。2020/08/08
よこたん
39
本との最初の出会いは、まず外見だ。開いて文章が入ってくる前に必ず視界に入る。通りすがりに「おっ♪この表紙ええやん」と惹かれることもある。2015〜2020年の間に刊行されたものをメインに掲載とのこと。既読は14冊だった。最初に小川糸さんの『ミ・ト・ン』が紹介されていて、とても好きな表紙だったので嬉しい。普段、図書館本を手に取ることが多いので、帯付きで見ると、その重要性をつくづく感じた。内容からのイメージもありつつ、色彩やデザイン等は当時の流行もありそうな印象だった。手に取ってもらうために頑張ってるのね。2024/06/29
kayo
31
年明けに装丁の綺麗な本を集めた展示(kayoの独断と偏見による選書)をする予定で、参考のために職場で購入してもらいました。図書館の本は既にコーティングしてあるため、帯は無いし、カバーを外した状態は見れません。こちらの本は帯がついた状態、カバーのない本体のデザインも掲載されていて「中はこんなんだったんだ!」と気づかせてもらった本もありました。小説は装画があることが多いし、実用書は文字のみで潔くデザインされているものがインパクト有ります。自分が好きだなぁと感じたものは同じ装丁家さんだという発見もありました。2020/11/24
torami
28
装幀・装画集。 小説はパンチのあるデザインだけでなく一見シンプルなものも収録。細く長く売り続けたいという意図に納得した。 実用書やビジネス書も収録されおり、こちらは「正解」のようなものがあって、そこからどうハズして個性を出すかがキーになっているように感じた。 楽しかったけど物足りなさもある。手に取ったときの手触りや重みも含めたデザインを味わいたい。本屋さんに行きたいなー。渾身の芸術品をタダで鑑賞できるって、よくよく考えたら本屋すごくない?(もちろんビビっときたら買いますよ)2020/05/23
mayumi
24
本の装丁作品集。見ていてワクワクする。シリーズものはデザインが統一されていて、並べると壮観なものが多い。心惹かれたのが新潮社が出してるナボコフ・コレクション。素敵なデザインで、欲しいなと思って値段を確認したら4000〜5000円で高っ!と思った。あと、夜の木シリーズの絵本が素晴らしい。手漉き紙にシルクスクリーン印刷。ハンドメイド作品で、これぞ装幀の醍醐味!と惚れ惚れする。やはり紙の本はいいなあ。2023/03/16