出版社内容情報
静謐な美しさが漂う世界各地の廃墟を撮影!心が揺さぶられる美廃墟撮り下ろし写真集
美しさと静けさに息を呑む世界の廃墟写真をまとめた、かつてない美廃墟写真集。3年間にわたり、総力で、決死で撮影した美写真を集成した劇的写真集です!工場・軍基地・病院・空港・廃駅・廃橋など、物語のワンシーンのような構図の美しさとワイドなスケール感に圧倒、魅了されます。それぞれの場所の歴史背景や撮影時のエピソードなどの解説も掲載。
著者等紹介
山田悠人[ヤマダユウト]
東京都出身。日本デザイナー学院グラフィックデザイン科卒業、広告制作会社勤務を経て、ニューヨークに渡米。帰国後、フリーランスデザイナーとして活動。2013年より、ドイツの首都ベルリンに活動拠点を移し、写真家としても活動を開始する。デザイナーとしてのスキルを生かしたグラフィカルな写真表現を得意とし、近未来的な夜景、歴史的背景とストーリーを持つ廃墟を撮影。拠点であるベルリン、出身地である東京を中心に、国内外で作品展示を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
18
(図書館本)ドイツが中心でブルガリア、ベルギー、ポーランド、フランス、オーストリア、クロアチアの中にいきなり奈良ドリームランドがありちょっとビックリでした。病院、市立児童病院、療養所、、ベルリン自由大学解剖学研究所、東ドイツ公立病院等の病院施設、軍事施設、遊興施設、工場、交通施設、共産党施設、村等の廃墟を掲載。ブルガリアの雪の中の共産党ホールが美しい。2020/11/04
スリカータ
17
いくつかの写真にグランドピアノがあり、このピアノは今は音が出るのか弾いてみたいと思った。かつての喧騒、賑わい、人熱が封じ込められたかのよう。雪が積もれば更に幻想的。パリの廃線は妖精が住んでいそうな佇まいで、不思議な懐かしさを感じた。2021/01/24
かわうそ
14
廃墟。同じカテゴリのところにあったので、「軍艦島」と一緒に見た。「誰もいない」ということがどういうことなのか。日常ではあまり感じることがないけれど、この写真集の中に答えを見ることができた。ならば逆に「人がいる」とはどういうことなのか。誰しも身の回りにはいろいろな人がいて、人間関係があって...嫌なこともあれば楽しいこともたくさんある。ささやかなで滑稽な喜怒哀楽。この廃墟の写真集はそうしたことを、鮮やかに浮き彫りにしてくれた。2018/05/31
hannahhannah
12
世界の廃墟の写真集。ほとんどがドイツのものだが、ブルガリアのものも幾つかある。フランスやクロアチア、日本、オーストリアのものも一か所ずつ紹介されていた。廃墟は寂寥感と儚さとともに、どこか退廃的な壮麗さもあった。最後に載っていたオーストリアのチロルにあるエーレンベルク城には16歳の頃に行ったことがある。2018/11/14
arisaka
7
世界は生まれた時から滅びに向かっていく。かつて賑わっていた場所が今はもう、誰もいない。ヨーロッパを中心とした巨大建造物が多いせいか、あまり自然に侵食されていないのが作者のこだわりの視点なんだろうか。雪の共産党ホールの写真は身震いするほど美しいですが、撮影時は大変だったそう。その後リニューアルオープンしたり、更地になったり、今その瞬間を残した貴重な記録。2018/12/15