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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
83
表紙からインパクトあり。オドロオドロしいものからユニークで愛嬌あるものや妖術師までたっぷり日本のお化けを堪能出来る浮世絵図鑑。猫の騙し絵凝ってるなぁ。葛飾北斎「笑ひはんにゃ」その表情キモすぎる。歌川広重「平清盛怪異を見る図」何気に眺めてたらあちこち骸骨が…。月岡芳年の“土蜘蛛”キモ可愛い。「妖怪の嫁入り」みんな笑える程不細工。それぞれ英訳付き。2021/09/03
藤月はな(灯れ松明の火)
69
知っている浮世絵もあれば、初めて見た浮世絵もあり、大変、楽しかった。特にお化けや幽霊をモチーフにした浮世絵にはお上への風刺・洒落などの遊びもあるので当時の事も言及した説明文があり、助かります。歌川広重の「平清盛怪異を見る図」の木の枝すらも亡霊に見える描きこみの細やかさに脱帽。そして歌川芳員の『大物浦難風之図」の波の飛沫が、憎き源氏を引きずり込もうとする手にも、恨みに燃える鬼火にも見える。また、大蝦蟇遣いの児雷也の仇の名が大蛇丸、児雷也と共闘する綱手姫は蛞蝓遣いなのが「三竦み」をモチーフにしていて可笑しい。2021/08/08
佐藤
25
図書館で借りて来て、子供達と見ました!子供達はかなり怖がっていましたが、この歳になるとカッコイイや綺麗な絵だな〜っと思いました!特に次男坊は『この絵めっちゃ怖いな』と言いながらずっと目をつぶっていて長男に『見てへんやん‼️』と終始ツッコミ入れらてました(・Д・)ノ 楽しめました! 一人では、見ません。2018/05/29
ベル@bell-zou
24
幽霊はしつこいのが基本。源平合戦がらみは幽霊も妖怪も妖術も網羅。頼光四天王の坂田金時は毛だらけ。銀さんはツルッツルなのにな。どふけ百万遍。念仏を唱えながら数珠を回す鐘馗の水戸・鯱の尾張・蝶の長州に取り囲まれる骨のないオオダコ=徳川、進まない攘夷を風刺。狐の嫁入りかわいいなと思ったら幕末に和宮が将軍家に降嫁したことを風刺した絵だった。えっ安倍晴明のお母さんて狐(葛葉狐)だったのか。大晦日の舟を脅しに出てきたはずの海坊主、弱っ。安達ケ原の鬼婆、吊るされた妊婦のお腹の生々しさ。解説もわかり易くなかなか楽しめた。2021/08/09
fu
19
図書館で見かけてちら見するも、怖いのは嫌だしなあとためらっていたが、悩んだ末、昼間にみることを前提として借りてしまった。お化けというと、つい条件反射的に怖いものと思ってしまうが、浮世絵で描かれるお化けは、「千と千尋の神隠し」のような可愛げある妖怪に見えなくもないし、よくよく考えみればお岩さんもお菊さんも可哀想なのである。怖さより浮世絵の面白さに魅せられる。という訳で夜に見ても大丈夫。2017/09/19