出版社内容情報
世界で大反響の「美しい」少数民族写真集、待望の日本版！
写真家ジミー・ネルソンが世界各地の少数民族を訪ね、失われつつある生活や文化を彼らと生活をともにしながら、その肖像を撮影した写真集。
原書発売後、瞬く間に欧米30カ国以上で出版された話題の受賞作です。
内容説明
世界各地を訪れ、失われつつある民族の生活や文化を肖像として撮影した写真集。彼らのさまざまな風習や身の回りの工芸品の圧倒的な美しさを写し撮るだけでなく、文化の守り手である人々の内面までも写し出す。「ドイツフォトブックアワード２０１４」金賞受賞！
目次
カザフ
フリ、アサロ、カラム
チュクチ
マオリ
ムスタン
ガウチョ
ツァータン
ムルシ
サンブル
ラダック〔ほか〕
著者等紹介
ネルソン，ジミー［ネルソン，ジミー］ ［Ｎｅｌｓｏｎ，Ｊｉｍｍｙ］
写真家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
90
世界の少数民族に迫る写真集。アフリカ、南米、中央アジア、ミクロネシア、など、いろいろな地域を取材。どの民族も、みんな堂々としていてカッコいい。馬に乗り鷹を従えるモンゴルのカザフ族、神々と一体化したような装飾を施すパプアニューギニアの部族たち、複雑で幾何学的な入れ墨を施すニュージーランドのマオリ族、銃を持つ死神のような風貌のエチオピアのムルシ族、そして、表紙を飾る勇壮なマサイ族の若者。それぞれの部族の起源、伝統、信仰、日常生活、食事などの解説も興味深い。2017/02/05
かりさ
87
表紙の凛と気高き美しさ。汚れなき純粋な魂に揺さぶられ、揺るぎない真っ直ぐな瞳に奥底から感情が湧き上がってきます。絶え間なく関心を得て、常に新しい情報を欲し、それに感化されて進化し続ける私たちと、厳しい環境に身をおきながらも古い文化を伝統を守り続けその纏う美しさを失わずにいる彼らとどちらがより豊かなのだろうか。写真家ジミー・ネルソンの彼らに寄り添い記録した迫力ある写真は、生きるとは文化とは豊かさとは…強く私たちに問いかけ伝えてくれます。彼らの華麗さ、神秘さ、その体に宿る魂の強さと美しさに惹かれました。2017/04/04
(haro-n)
86
北極圏、チベット、モンゴル、アフリカ、オセアニア等の少数民族の肖像や生活風景の一片を写した写真集。被写体の堂々とした姿や生き生きとした表情が魅力的です。少数民族のイメージが貧困な私にとって、個性的な民族衣装や独特の生活習俗を持った民族がまだ沢山いることを知れたことは、世界を少し広げてくれました。本当にバラエティに富んでいて刺激的でした。しかし個人的には、さりげなく文明社会の商業製品が写り込んだ写真が気になりました。一見構図も決まった民族衣装を写した写真にも、ジャンパー姿の現地の人が小さく写り込んでいます。2018/03/21
ゆみきーにゃ
82
《図書館》ずっと気になっていた写真集。読めて良かった。誇り高い姿、素敵な笑顔、ページをめくるたびに感動。知らない世界を覗き見出来大満足！2020/04/20
らぱん
61
今この瞬間にまさに滅びつつある文化を記録として残したいという意志から生まれた写真集で27の少数民族の肖像を眺めることが出来る。 民族の背景が1頁ほどのテキストで紹介されており、起源、伝統、信仰、生活などが簡潔に記載されている。生活や行事の中でのスナップがあり、彼らの場所で構図を決めて撮影されたものがある。ポートレイトは組み立て式のスタジオで撮っているようだ。 文明論や幸福論など哲学的な命題を見つけることもできるし、失われていくものへの感傷的見方もできるが、与えられた場所で生きる姿の逞しい美しさを味わった。2020/01/16
