著者等紹介
パップワース,サラ[パップワース,サラ] [Pappworth,Sara]
美術史家、教師、写真家。20年以上にわたり、さまざまなミュージアムやギャラリーで講師を務める。現在はテート・ブリテン、テート・モダン、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、ウォレス・コレクション、ナショナルギャラリーで仕事をしている
ヴァン・リン,オード[ヴァンリン,オード] [Van Ryn,Aude]
ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインとロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ。これまでに、演劇のポスター、ル・パン・コティディアンのパッケージ、ブリティッシュ・ハート・ファウンデーションなどの広告キャンペーンのためのイラストなどを担当。ロンドンや東京のさまざまなギャラリーや展覧会で作品が展示されている
岩崎亜矢[イワサキアヤ]
コピーライター(サン・アド)。広告コピー以外にも、「檸檬」の作詞家としても活動
高橋香代子[タカハシカヨコ]
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒。現在はフリーランスとして書籍の翻訳に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
105
印象派の父とみなされるモネ、そもそも印象派自体が曖昧だったがその一つに”緻密な計算のもと何週間もかけて描かれた作品だとしても、一気に書き上げられたように見せる”とある。2016/06/21
harass
63
印象派のクロード・モネの簡単な評伝と作品をまとめたもの。正直マネとモネを混同してしまっていたぐらいの知識しかなかったのだがこれではっきりわかった。このシリーズのこれまで読んできた芸術家たちは、破滅型か奇人だったりする連中ばかりだったが、ようやく画家らしい画家を読んでいる。見ている自然をそのままに描くという当たり前のことでも、既存のスタイルと異なると反発を受けるのかと、いろいろ考えさせれる。途中で、チューブ入り絵の具の普及で外で絵を書きやすくなったとあるが、それまでの不自由さに驚いてしまった。良書。2017/08/19
booklight
30
モネは自分の描きたいものをしっかりつかんでいたんだな。そしてそれは他人にも伝わるもので、伝わる仕組みをしっかりと作ろうとした。印象派の父の名にふさわしいことがよくわかる。その土地に長くいないと描けなかったり、良い光になるまで長時間寒い屋外にいたり、海を描こうとして波にさらわれたりと、さらっと印象だけで描いているわけでもない。自分の心を揺さぶるものを、しっかりと捉えて形にして、届ける仕組みを作る。ここまでしっかりしていると生涯2000枚以上描いたことや仲間から嫉妬されたりするのもうなずける。まさに偉人だ。2022/07/23
ぐうぐう
22
正直、印象派の絵画はピンと来なかった。どこかぼんやりとしてて、掴みどころがない。しかし、美術史を知っていく過程で少しずつ興味を覚え、先日京都市美術館での『モネ展』に行き、中でも「印象、日の出」を目にして、考えが変わってしまった。これは、すごい!(今更だけど、笑) そうなると、モネ自身のことも知りたくなるのが人情ではないか。というわけで、『モネ展』のグッズコーナーで読みやすそうな一冊と思って購入したのが本書。実にわかりやすく、モネの一生が紹介されている。(つづく)2016/03/29
kaoriction@本読み&感想 復活の途上
20
「芸術家たちの素顔」シリーズ。だが、私は勝手に「僕は シリーズ」と呼ぶ。そのタイトル通り有名な画家が「僕」で語る素顔と作品。モネとマティスを借りたかったのだけれど、マティスがなかったのでカディンスキーを借りた。読みやすくて見やすくて、わかりやすくて(作家が)近くて。キャッチーなコピー タイトルがまた良い。「アイ♡チューブ絵具」「似顔絵だったらまかせてよ」「僕のミューズは“かわいそうなカミーユ”ちゃん」「モネはマネーを愛してる」…楽しみながら作家の素顔、生涯に触れられる。他作品も地味〜に追いかけ中。2017/07/08