日本の色のルーツを探して

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  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784756247001
  • NDC分類 757.3
  • Cコード C3070

内容説明

日本古来の神々の色、陰陽五行説の色、武将たちに愛された色、雅な平安の色、粋な大江戸の色彩から、昭和の流行色まで、ビジュアルで辿る日本の色を探る旅。

目次

色の語源としくみを探る
色の系譜を探る
赤の系譜
桃色(ピンク)の系譜
橙色の系譜
茶色の系譜
黄色の系譜
緑の系譜
青の系譜
紫の系譜
白の系譜
灰の系譜
黒の系譜
金の系譜
銀の系譜
婆娑羅の系譜

著者等紹介

城一夫[ジョウカズオ]
共立女子学園名誉教授。専門は色彩文化・模様文化の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mijas

53
13の色それぞれの系譜をカラー写真とともに辿る。例えば青の場合、瑠璃色の盃、山藍の小忌衣など「日本書紀」や「源氏物語」、和歌などからルーツを探る。時代を経て、市松格子の藍、染付、プルシアンブルーなどが掲載。紫の場合は、雅な色、「いき」な色、最も美しい色として紹介されているが、伊東深水「深雪」に描かれている紫がうっとりするほど美しい。他に好きな色は、上村松園「春芳」の着物の色。以前から気になっていたが、金春色(新橋色)という名称だと知る。小野竹喬「夕雲」の茜色も素敵。好きなものだけ眺め、雑誌感覚で楽しんだ。2017/06/05

たぬ

24
☆4 面白かったです。さまざまな色が日本にいつどのように入ってきたのか。世間での受け入れられ方。制限がある中での工夫。派手な色が使えなくても茶・鼠・藍のバリエーションを広げておしゃれを楽しむ庶民は本当に粋だなあ。あの頃の台所家電は確かに緑色が多かった!とか20年くらい前はピンク色の服が流行ってたなーとか懐かしみも多く、目と心にいい刺激となりました。2022/06/04

spatz

20
色を語る試みは文化歴史を語ることなので壮大。物足りなく感じるとしたらあまりに多岐に渡り全て網羅することが不可能だから。誰にでも読める良書だと思う。フルカラ。色を正確に示す記号も的確な判断。古事記、日本書紀、さらに源氏物語、の引用が多い。時代は自在に飛び、冠位十二階(ここが色に階層の意味が生まれた日本の起源なのかな?禁色なども)から昭和家電の色、とかにとぶのはワクワクさせられた。歌舞伎の絵。貧しい庶民は色が制限される中粋を目指したおしゃれ。古墳壁画曼荼羅仏像襖絵から携帯の色。楽しかった。 2021/05/09

秋良

14
微妙な色合いの違いで名前を変えたり、季節ごとに着物の色の組み合わせを変えてコーディネートしたり、日本人てお洒落民族だったんだなと思う。現代でも小型化とカラバリの豊富さはお家芸って感じだし。て言うか襲の色目はゲームでキャラクリする時に使えるんでは?2020/01/03

じじちょん

9
歴史の変遷とともに変わる色の捉え方、使い方が視覚的に分かる本だった。 絢爛豪華な色が禁止されたなら、逆手にとる江戸庶民のしゃれっ気が粋だな~と思った。 地味な色でも、種類が豊富。昔の日本人の感性の鋭さを学んだ。2019/03/21

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