内容説明
大自然が創造した不思議なかたち!世界の森が生んだ恐るべき子どもたち。世にも不思議な森の子、きのこ、約180子。
目次
ベニテングダケ
不明菌
シロオニタケの仲間
タマゴタケ
ベニタケの仲間
ドクヤマドリ
ヤマドリタケモドキ
アメリカウラベニイロガワリ
ムラサキヤマドリタケ
ミドリニガイグチ〔ほか〕
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
101
ただ見るだけ。美しいものというのは、ただ鑑賞するだけでいい。なぜなら、それは美しいから。人為の及ばぬ自然が作り出した形状と色彩は、意味とか意義とかを忘れて、ただただ見入ってしまう。そこには、批判も批評もない。虚栄も誇示も必要ない。誰かに褒められるために美しいのではない。誰かに好かれるために美しいのでもない。ただそこにある。ただそこに存在している。それだけでいいのである。2016/11/19
新地学@児童書病発動中
84
写真が中心の本で言葉は少ないですが、想像力が掻き立てられて面白かったです。虫に似たきのこ、陶器のようなきのこ、イソギンチャクのようなきのこなどはっと息を飲む美しい写真の数々。私の一番のお気に入りはウスベニコップダケです。紅色のコップを逆さまにしたようなきのこ。自然の神秘の中へ読む人を誘ってくれる良書です。2013/11/02
カフカ
45
キュートなきのこ、幻想的で美しいきのこ、不気味でいかにも毒キノコ!という見た目のきのこ、暗闇で光るきのこ。きのこきのこきのこきのこきのこきのこ……。きのこ、好きです。世界では20万種ほどのきのこがあると言われ、そのうち名前がついているきのこは約2万種。単純計算では10種のうち9種には名前が無いということになるそうな…。まだまだ未知数なキノコの生態。今後に注目です。2022/01/31
むぎじる
44
あとがきにあるとおり、学術的な要素をおさえ、きのこの美しさを堪能する写真集。海底にゆらめくサンゴを思わせるものや、透かし模様が入ったものまで、形だけでも種々雑多。自然界では危険色なのだろうけれど、芸術的ともいえる鮮やかな色彩は、目に楽しい。お気に入りは、食虫植物のような赤い「アカイカタケ」。つくしのようにスックと立つ「キツネノエフデ・キツネノロウソク」。2015/06/07
あじ
44
この曲線、配色、佇まい。毒があっても美しいものは美しい。ページを捲る度に連想が加速。脳内処理で鮮やかにプリントしていく。きのこの世界は未知との遭遇。次々と新種が見つかるそうだ。息をのむ細部の緻密さ、色のパレットは片手じゃ足りない。写真の技術も一級品。苔も小動物もこの時ばかりは脇役。まるで可愛いインテリアカタログ。何度捲っても飽きないだろうなぁ。2014/05/02




