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内容説明
商業美術の先駆けとなったポスターやＰＲ誌を始め図案集や百花譜などの作品集までグラフィックデザインの原点がここにある。
目次
三越の仕事（ポスター；みつこしタイムス ほか）
デザインの仕事（広告；雑誌 ほか）
図案集（非水図按集第一輯；志ぼりの図案 ほか）
非水百花譜
所蔵一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
57
師の黒田清輝の影響でアールーヌーボーに着想を得た図案を次々と生み出した図案家、杉浦非水。彼の仕事はぼんやりとしか把握していなかったため、三越の広告を200点あまり手がけていたとは全く知らなかった。アールーヌーボーに影響を受けながらも同時期に活躍した竹久夢二と全く被っていないのが才能としか言いようがない。非水のデザインはビビッドだが整合性すら感じる。デザインの道を退いた後は多摩美大の設立に力を入れたり教育者として生きた非水。彼も間違いなく我が邦のグラフィックデザイナーの先駆けだろう。2016/12/06
テル35
54
ありのままを写し取ること。 その眼差しと表現方法が、私である。2024/07/03
あたびー
12
なんと2014に出ている本だった！知らんかった！誰でも一度は見たことのある、日本最初の地下鉄、銀座線開通ポスターや三越の宣伝、カルピス、など大正昭和モダンを代表するデザイナー杉浦非水。私は彼のデザインを愛してやまない。デザインもファッションも、今んとここの時代のものが一番好き。以前近代美術館工芸館で百花譜を見た。類まれなるデッサン力と観察眼があってこそのデザイン力であることがよくわかる。（私は基礎なんか何もないからちゃっかりデザインだけをお借りしているけどw）特に花と鳥に向ける眼差しの暖かさよ。2019/05/31
conyTM3
11
この冬、観に行く予定の美術展の予習として。 現在の多摩美の初代校長だったそうです。 三越のポスターは今で言う“ブランディング”の先駆けですね。 ポスターはミュシャの絵をモチーフにしたり、サヴィニャックに通じるものを感じたりしました。 絞り染めの図案が可愛かったです。2021/09/05
123456789wanko
7
今ではほとんど名前を忘れられた存在になっている杉浦非水のデザインをまとめた一冊。まさかこれだけの数を一堂に眺めることができる日がくるとは。現代日本デザインの誕生をぜひその目で確かめてください。2014/03/15
