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内容説明
室町時代のお伽草子にみる拙くて愛らしい作品や、庶民のために制作された温もりのある社寺縁起絵巻・大津絵、白隠や蕪村ら知識人が描いた自由な禅画や俳画…リアリズムを突き詰めない、稚拙にも見える素朴な絵は、なぜか人の心を魅了します。日本で古くから受容されてきた「素朴絵」の系譜をビジュアルでたどります。
目次
序 日本の素朴絵
1 絵巻と絵本
2 大画面の中の素朴
3 庶民信仰の温もり
4 庶民のための素朴絵
5 知識人の素朴
6 工芸の素朴美
著者等紹介
矢島新[ヤジマアラタ]
1960年、長野県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。渋谷区立松涛美術館学芸員を経て、跡見学園女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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misui
6
本書で言う素朴絵とは「リアリズムを目標としないおおらかな具象画」とのことで、平安以降江戸時代までの様々なジャンルのゆるい絵が集められている。絵師や職人は技術を尽くすことが求められるので、ゆるい絵となれば庶民の側に属するような、肩の力の抜けた民衆絵といっていいジャンルのものが割合多い。その意味で、本書は民衆絵の諸ジャンルを横断的に見渡せるのが楽しかった。寺社縁起絵に参詣曼荼羅、そして仙崖義梵や与謝蕪村の禅画は殊に味わい深い。2014/09/27
takakomama
4
素朴あるいは素朴絵の定義は「人為なく、自然のままであること、かざりなくありのままなこと」 ゆるキャラや漫画のような、ゆるくてかわいい素朴絵や石仏、工芸品に心が和みます。地獄絵も全然怖くないです。2020/03/28
もこもこ
2
私の大好きな築島物語絵巻や大津絵の話など、見て読んで楽しめました。2014/09/06
蘇芳
2
落書きに近いラフな顔な作品たち。昔の絵なのになんだか現代美術に見える。2014/04/18
issyi
0
味があるって、こんな感じ?? ついつい見入ってしまいます。2016/09/06