内容説明
海に広がる珊瑚礁の花畑の中、流星群のような魚たちをくぐりぬけ、海の仲間とともにお散歩した写真集。
著者等紹介
鍵井靖章[カギイヤスアキ]
1971年、兵庫県生まれ。水中写真家。大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏氏に師事する。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国。フリーランスフォトグラファーとして独立。第15回アニマ賞受賞(平凡社)、2003年日本写真協会新人賞受賞など受賞歴は多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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楽園への本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
186
海に広がる花畑へようこそ。海中散歩。鍵井靖章さんの写真の特徴は「色」。自然の中には数多の色があり、海中に澄みわたる透明感に癒される。この世界が現実なのか夢なのかを彷徨いながら、もし水中で自由に泳ぎ、呼吸ができたならと願う。なぜそんなに鮮やかで繊細で、なぜすべては美しいのだろう。均一に群れをなす明晰さの構造を私たちは知る由もない。陸地より熱も音もなく、光も届かないこの世界で生き延びてきたあらゆる生命は高貴である。時に搔き乱す私たちという存在に気づいているのだろうか。最終頁、ヌーヴェルバーグの光に希望を見る。2023/07/30
masa@レビューお休み中
81
本を開くと…。そこには、幻想的で、眩惑的で、地上では見ることができない美しい世界が広がっている。美しい海の碧が一面に広がり、その中で色鮮やかな魚や懐中生物がカメラに収まっている。海の蒼も薄いスカイブルーから、濃いプルシアンブルーまでさまざまである。海の色もキレイなのだが、そこに一緒にあるピンク、イエロー、オレンジといった色が混ざることで、いっそう海の美しさを際立たせている。海中散歩よりも、もっと素敵なタイトルがあるような気がします。華やかで楽しい雰囲気があるから「海中遊園」でも良さそうな気がします。2013/06/25
瑪瑙(サードニックス)
36
海の中をお散歩して、様々な景色と生き物と出会う。とても涼しげで楽しかったです。魚たちのおどけたような顔、笑っているような顔、ちょっとすましたような顔、どれも魅力的です。又群れで行動している魚たちの姿は圧巻です。一番最後のヌーヴェルバーグの光と題された写真は神秘的でお気に入りです。2015/07/26
みずたま
34
パステルカラーの写真が素敵。海の色は深度によって変わるので、その辺りも楽しめる。海の美しさ、神秘の世界に心が躍り、また癒される一冊。2015/06/03
ann
32
子供の頃から海が怖かった。楽しそうな振りをして(子供なのに)泳いでたけど、これ以上は無理なラインがあった。海中のとてもカラフルで多種多様な生き物の命が全面に溢れてる、癒しの写真集。でも私には絶えず息苦しさが付きまとった。呼吸できない恐怖感。2015/08/12