内容説明
ただ単純に「集団の意に沿う」というのは、旧石器的なKYへの対処法です。この本で提案したい放送作家的「空気を読む力」とは、集団の総意をつかみ、交通整理をして、最終的に自分の意見としてまとめてしまうという、いわゆるファシリテーター(物事を円滑に進める人)的能力なのです。これを身に付けると、空気を読む作業はしんどいコミュニケーションの「作法」としてではなく、さまざまなシチュエーションで威力を発揮する「武器」になります。
目次
第1章 すべらないための初期設定
第2章 空気を読んだコミュニケーションの作法
第3章 TVのトークバラエティーに学ぶ実戦技術
第4章 コミュニケーションにおける大人の危機回避術
第5章 大人のコミュニケーションにおける周りと差をつける裏技
第6章 ダメ人間でもできる会議の技術
著者等紹介
田中大祐[タナカダイスケ]
1976年東京生まれ。立教大学経済学部卒業。放送作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさや
7
空気というものを客観的に前提として受け入れている場合とそうでない場合は行動に大分差が出る。 空気=ルールだと考えるとルールを知っている方がゲームを自分の有利にすすめることができる。ルールを作る側が最強ですけどね。2021/03/07
mintjam_
0
トークバラエティー番組の見方が激変しました。高度な空気読みバトルとしての構造が明らかに。2017/02/18
テントさん
0
会話のファシリテーションについて「空気を読む力」と置き換えて書かれている本。バライティ番組の会話がよどみなく進んでいるのを例に持ちだしてわかりやすく解説してる。ただ、前半の方はファシリテーションの技術について語られているのに対して、後半では「空気」をうまく操作して自分が持っていきたい展開を作る技術が紹介されていて、悪用する人がいかねないのでは?と思うところが多かった。この技術に使うと独りよがりな意見がまかり通りかねないので、少なくとも後半は「そういうのもあるのかー」ぐらいのテンションで理解するとよさそう。2015/10/20
すえ
0
バラエティーや会議における、滑らない会話の本2018/08/03