内容説明
本書は、アジャイルプロセスの1つであるXP(eXtreme Programming)の基本を理解し、そしてXPを実際に導入するための手助けとなることを目指している。まず、XPで使用する代表的なツールの紹介とその使い方、テストファーストのやり方、リファクタリングのやり方、テストの書き方やちょっとしたテクニックを扱っている。次に、最初に基本原理となるXPの4つの価値を定義し、その重要性への理解を深めるために、単にXPの概略だけでなく、従来のソフトウェア開発との違い、XPのベースになっている文化や考え方を紹介している。そして、あえて作業と成果物という形でXPの開発フローを説明して、XPの開発プロセスを簡単に理解できるようにした。
目次
第1部 XPによるアジャイル開発とは(アジャイルおよびXP概論;XPの開発の流れ)
第2部 テスト/ツール/リファクタリング(プログラマのための基礎知識―テスティング;XPプログラマのためのツールキット;リファクタリング)
第3部 実践XP(プログラミングの手順;ユニットテスト ;リファクタリングのノウハウほか)
第4部 ユニットテスト実践テクニック(privateメソッドのテスト;内部状態しか変更しないメソッドのテスト;RDBのテスト;マルチスレッドプログラムのテスト;テストしやすいクラスの設計;抽象クラスやインターフェイスのテスト;アクセッサのテスト;例外のテスト;ファイルに関するテスト)
著者等紹介
岡本和己[オカモトカズミ]
1973年生まれ。1998年、名古屋大学理学研究科前期課程修了後、(株)オージス総研に入社。ビジネス系から、組み込み系まで、さまざまな分野のオブジェクト指向によるシステム開発に携わる
菅野洋史[カンノヨウジ]
1975年生まれ。1998年、芝浦工業大学通信工学科卒業後、(株)オージス総研に入社。主にオブジェクト指向の教育に携わっていたが、最近、ようやく実際の開発現場を経験した
小坂優[コサカスグル]
1975年生まれ。1998年、関西学院大学経済学部卒業後、(株)オージス総研に入社。主に組み込み系オブジェクト指向システムの開発に携わる
丸橋一徳[マルハシカズノリ]
1971年生まれ。1997年、山口大学経済学部卒業後、(株)宇部情報システムに入社。一年ほど汎用機の世界でくらした後、制御系のオブジェクト指向システムの開発に従事している
山野裕司[ヤマノユウジ]
1968年生まれ。山口大学人文学部卒業後、10年以上にわたりソフトウェア開発に携わる。現在、(株)オージス総研にて、オブジェクト指向システムの開発に従事しつつ、NetBSDで遊ぶ日々をすごしている
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感想・レビュー
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