内容説明
つねに反体制の側に立ち、お世辞にも品行方正とはいえず、むしろ公序良俗を乱してきた男が、県知事という体制側の権力者に就任する。反権力者から権力者に転じた田中康夫は、長野県をどう変えるのか。田中のいう「長野モデル」は、日本をどう変えるだろうか。田原総一朗と交わす、のべ20数時間に及ぶ討論。
目次
第1章 県政・国政のここがダメだった!
第2章 「脱ダム」宣言とは何か?
第3章 「脱・記者クラブ」宣言とは何か?
第4章 田中康夫は21世紀の田中角栄だ
第5章 これが「康夫流」民主主義だ
第6章 21世紀、長野を変え、日本を変える
著者等紹介
田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年滋賀県生まれ。早大文学部を7年かけて卒業。岩波映画、東京12チャンネル(代表作に「ドキュメンタリー青春」)をへて、1977年フリーに。以後、雑誌にテレビに八面六臂の活躍。現在、テレビ朝日『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』レギュラー。1998年、戦後の放送ジャーナリストのひとりを選ぶ「城戸又一賞」を受賞
田中康夫[タナカヤスオ]
1956年東京都生まれ。小学2年から高校までを長野県で過ごす。1980年一橋大学法学部在学中に『なんとなく、クリスタル』で文芸賞受賞。1991年、湾岸戦争への日本加担に反対する声明に参加。また、阪神・淡路大震災後のボランティア活動、神戸空港建設反対署名運動に取り組む。2000年10月長野県知事に立候補し、当選。車座集会での県民との直接対話、「脱ダム」宣言、「脱・記者クラブ」宣言など、その行政手腕は常に注目を浴びている
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