内容説明
フィルムからデジタルデータへ―いま、デジタル画像処理技術の発展が、メディアにおける“写真”のありようを根底から変えつつある。レタッチソフトウェアによる完璧な画像修整、膨大な画像コレクションデータベース、電子ネットワークによる瞬時の画像流通…電子テクノロジーが生み出した新たな視覚装置は、“事実”を、そして、我々の“見ること”をどうリコンフィギュア(再構成)するのか…W.J.Mitchell(MIT教授)が論じるデジタル時代のためのスリリングな視覚文化論。
目次
1 始まり
2 誕生しつつあるメディア
3 意図と人為性
4 電子のツール
5 デジタル・ペイントブラシ
6 バーチャル・カメラ
7 シェーディング
8 コンピュータ・コラージュ
9 画像と行為
10 壁の上の影