内容説明
戦争は世界をどう変えたか。国際秩序の揺らぎを気鋭の研究者が多角的に分析する。
目次
秩序か無秩序か―岐路に立つグローバル・ガバナンス
第1部 国際秩序(ウクライナ戦争が揺るがした国際秩序;国際秩序とロシアの規範力低下;シビリアンパワーの限界と「ルールに基づく国際秩序」;ロシア・ウクライナ戦争における「正しい終戦」観の類型;英国学派で考える21世紀の大国の責任)
第2部 欧州の地域秩序(EUの「戦略的自立(SA)」の真意と発展
ウクライナ戦争とEUのデジタル主権
ウクライナからの避難民を支援するガバナンス
ウクライナのEU加盟への道―永遠の夢から叶いうる夢へ?
OSCEの意義と限界―ミッションはなぜ撤退したのか)
第3部 アジア太平洋の地域秩序(ウクライナ戦争の日米安全保障体制への衝撃;ウクライナ侵攻とインド太平洋の連関―国際構造とステータスから;中国とグローバル・ガバナンス―現代史から再考する;米中の狭間で多元化するASEAN)
第4部 グローバルな政策課題と対応の枠組み(G7広島サミットのグローバル・ガバナンスにおける意義;ウクライナ戦争と国連―アカウンタビリティ決議の展開を軸として;ロシア・ウクライナ戦争は武力紛争 ガバナンスを崩壊に向かわせるのか?;人の国際移動の管理と科学技術利用の新展開;気候変動対策としてのエネルギーの脱炭素化への影響)
著者等紹介
中村登志哉[ナカムラトシヤ]
メルボルン大学(豪州)大学院政治学研究科博士課程修了。Ph.D.(Political Science)。現職:名古屋大学情報学研究科教授
小尾美千代[オビミチヨ]
筑波大学大学院国際政治経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(国際政治経済学)。現職:南山大学総合政策学部教授
首藤もと子[シュトウモトコ]
一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。現職:筑波大学名誉教授
山本直[ヤマモトタダシ]
同志社大学大学院法学研究科博士後期課程退学。博士(政治学)。現職:日本大学法学部教授
中村長史[ナカムラナガフミ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。現職:東京大学総合文化研究科特任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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