内容説明
寛容と共生時代の到来。現代は何が問われているか。現代の近代科学の発展は人間にモノの豊かさや福祉をもたらしたが、いまや科学万能主義の時代は終焉しつつある。近代化の結果、エントロピー論や地球環境問題をはじめ「近代知の陥穽」が新たな課題となっている。
目次
第1章 寛容と共生時代の到来―現在は何が問われているか
第2章 素朴と文明―見直される「素朴」の意味
第3章 ポストモダンと社会的価値―その多様性
第4章 ポストモダンと地球環境問題―21世紀への歴史的転換
第5章 自然と環境問題のコスモロジー―自然と人間との対話
第6章 アイヌの自然観と世界観―自然・生命・共生
第7章 自然と宮沢賢治の思想―山と森と人間
第8章 自然と南方熊楠の思想―自生的秩序を創る自然観の原点
第9章 定点を失った資本主義の構造―現代文明の落し穴
第10章 見直された現代文明論―文明と成熟への回廊
著者等紹介
高瀬浄[タカセキヨシ]
1929年北海道に生まれる。東洋大学助教授、東京都立航空短期大学(東京都立科学技術大学)助教授、高崎経済大学教授、八千代国際大学教授を経て、八千代国際大学学長、秀明大学学長・教学顧問を歴任。その他、学者・官僚・ジャーナリストからなる「国際政治経済研究会」(座長)及び総理府所管の社団法人「国際経済研究センター」のブレーンなどを努める。現在、高崎経済大学名誉教授、秀明大学名誉教授、経済学博士(名古屋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。